近年起きたボートレース(競艇)の不祥事!今後の対策に注目!
インターネット投票が始まり、コロナ禍とあってか家で楽しめるというのもあり、ボートレース(競艇)が人気を集めている。
その一方、ボートレース界では幾つもの不祥事が起こり炎上してきた。
今回は、ボートレース(競艇)で起きた不祥事や今後の対策を紹介する!
目次
ボートレース(競艇)で相次ぐ不祥事
コロナ禍、インターネット投票が出来るという事もあり、ボートレース(競艇)が非常に人気を集めている。
令和3年度には、売上額が2兆2168億3216万1100円を記録し、過去最高を更新した。
大きな注目を集めて盛り上がっている中、ボートレース界(競艇)では近年不祥事が度々起こっていて問題視されている。
どのような不祥事が起きたかまとめたから見ていこう。
この2、3年本当に色々あったな…
八百長事件
A1級レーサーだった西川昌希被告が起こした八百長事件は本当に衝撃的だった。
西川昌希被告は選手宿舎に通信機器を持ち込み、2016年からおよそ3年にわたって親戚ぐるみで八百長を繰り返していた。
レースでわざと順位を下げて高配当の舟券を演出するという方法だ。
問題となったレースは2019年7月2日のびわこ7Rで、1週目1マークで4号艇が転覆した事によって目論見が外れ、2マーク後の直線でありえないほど減速。
下は問題となったびわこ7Rレース映像だ。
西川昌希被告はこの八百長事件により、2020年10月21日に「懲役3年・執行猶予5年・追徴金3725万円」の実刑判決を受けた。
また、最後に
八百長をやっているやつは他にもいる。
と言い残したため、ボートレースファンの間で話題になった。
給付金不正受給問題
2021年3月30日、ボートレーサー(競艇選手)215名の持続化給付金不正受給が発覚。
持続化給付金とは、新型コロナウイルス感染拡大の影響を受けた方に給付金を支給する制度。
現在ボートレーサー(競艇選手)は1600人いるので実に8分の1もの人数。
ボートレーサー(競艇)は対象外だったのにもかかわらず、フライングによる斡旋停止や欠場で収入が減った事を口実にボートレーサー(競艇選手)が受給していたのだ。
平均年収1,700万円と言われるボートレース界、その中でも一握りのA1級レーサーたちが給付金を受給していて話題になった。
その直前には競馬でも持続化給付金の不正受給が発覚していたから、「ボートレース界でも不正受給ありそうでは」なんて噂もされていて、まさかの的中。
この事件は非常に落胆した。
峰竜太と予想屋のやり取り
2022年2月25日、A1級レーサーである峰竜太選手にTwitterで活動する予想屋とネット上で接触したとして4か月の出場停止処分が下された。
峰竜太選手はゲームが大好きで、「Apex Legends」というゲームの大会を自身で開催しているのだが、その大会の協賛を募集した際にnoteで予想を販売している競艇予想屋「ジェイソン先生」と繋がりを持ったのだ。
峰竜太選手がTwitterで、
APEX大会の協賛をいただきました!! ボートレースの予想屋さんです!
みなさんよろしくお願いします
と報告すると、ファンからは「これはまずいよ」と声が上がっていた。
選手と予想屋の接触は規約違反に該当するから、それに気付いた峰竜太選手はツイートを消して協賛を断ったのだが、結局出場停止処分を受けることとなった。
峰竜太選手は他にも、レターパックの問題であったり、Twitterを使用するようになってから度々炎上している。
この件で少しでもいい方向に変化してくれていると嬉しい。
ボートレーサー養成所で体罰
2020年12月、ボートレーサー養成所で体罰があったと発覚して話題になった。
ボートレーサー養成所はスパルタ学校として有名なのだが、当時の教官3名が元訓練生に対して暴力を行って奥歯を折られたとして元訓練生が告訴したのだ。
証拠不十分とされ、教官3名は不起訴処分となったが、元々ボートレーサー養成所にはそういったイメージがあった事もあり後味の悪い話だった。
CMなど広告に精を出しているボートレース(競艇)だが、ファンとしても盛り上がってほしいと思っているので悪いイメージがついてしまう事件は控えてほしいものだ。
組織運営の問題
日本モーターボート競走会は、不祥事が起きるたびに「再発防止に取り組む」などと言ってきたが、組織運営にも疑問がある。
2022年3月7日、日本モーターボート競走会は、東京都労働委員会から「労働組合の運営に不当に介入し、団体交渉に誠実に応じなかった」として是正するように命令を受けた。
日本モーターボート競走会は、職員が労働組合に加入するのを躊躇させるために加入の意思を確認するなどしたり、組合が賃上げを求めた交渉で具体的な数字や資料を示さなかったのだ。
また、事故が起きた際に救助するレスキュー員の雇用形態も問題視された。
2021年に、業務を外部委託していたレスキュー員の契約を派遣契約に見直すように福岡支部が、福岡労働局から指導を受けたのだ。
現場からは「こうした安全面にもっと経費を割くべきだ」と声が上がっている。
これ以上ボートレース(競艇)の信用を失墜させないために
度重なる不祥事、組織運営への疑問、これ以上ファンの信用を失墜させないためにはどうすればいいのか。
どのような対策をするべきなのか考えていきたい。
問題が起きてからじゃ遅いんだ!起こらないようにどうすればいいのか
教育の見直し
「不正受給・予想屋との繋がり・体罰」など、選手や指導者に対してどのような教育がされているのか。
- 不正受給:モラルや常識の欠如
- 予想屋との繋がり:SNS運用に対しての教育
- 体罰:指導者への教育
ボートレース以外の部分での教育が行き届いていないと感じる。
例えば、SNS運用などもそうなのだが、なぜ「リプライなどで一般人と口論する」事が平然とまかり通って誰も止める人間がいないのか。
もちろん、誹謗中傷を無視しろという話ではない。
ただ、とんでもない暴言を吐いて一般人と口論しているレーサーが一定数いて、ファンとしてはかなりショックを受ける。
さらに、峰竜太選手の予想屋との絡みもそうだが、なぜファンでもまずいと分かることを選手がわからないのか、教育は一体どうなっているのだろうか。
また、指導者の体罰についてだが、ボートレース界(競艇界)は昔の体育会系のようなノリで悪しき伝統が蔓延っているのではないだろうか。
指導者に対して教育をする環境が整っているのか。
ボートレース(競艇)が盛り上がっている昨今、もう一度見直してもらいたい。
取り締まり強化
これは八百長について思うことだ。
ボートレース(競艇)に限らず、宿舎への通信機器持ち込み禁止は全公営競技共通のルールである。
これは、外部の人との接触を出来ないようにするためであり、八百長防止が目的だ。
現在は前検日に検査が行われている。
- 会場入り
- 物品検査
- 身体検査
- 抽選会
前検日はこのような流れで行われるが、具体的にどのような検査が行われているのかは分からない。
西川昌希被告の八百長事件以降、一度通信機器を用いた八百長事件が発覚した以上、宿舎に金属探知機の配備、抜き打ち物品検査が行われるようになったようだ。
昨今、企業や政府が不祥事を起こした際には第三者委員会を設置する事が多い。
第三者委員会は弁護牛などの専門家を選任して、不祥事が発生した際に事実関係の調査や分析を行い、調査報告書を提出するのが目的だ。
ボートレース(競艇)でも中立を保った監視するための第三の目が必要なんじゃないだろうか。
まとめ:ボートレース(競艇)のさらなる発展のために
今回は、近年起こったボートレースの不祥事と対策を紹介した!
ボートレース(競艇)が盛り上がっている今だからこそ、もう一度対策を見直したほうがいいんじゃないだろうか。
SNS運用についてなど、すぐに対処できるものもあるはずだ。
ボートレース(競艇)のさらなる発展のために、ファンのためにもふんどしを締めなおしてほしい!
この人気を維持するためにもだな!
- 湘南テルオ
- 競艇の記事を書き初めて1年目の新米ライター。
分かりやすくをモットーに競艇場のお得な情報をお届け。
趣味はスポーツと食べることで休みの日は常に出かけたりするアクティブ派。
地元湘南大好き。