SG競走について初心者向けに徹底解説!競艇最上級の大会!
競艇(ボートレース)初心者にとって、「SG」はあまり聞き馴染みのない単語かも知れません。
また競艇歴の長い玄人でも、「SG」がどのようなルールによって順位付けを行われているかという、詳細まで把握していない方もいるのでは?
この記事では、競艇の最上グレードの大会である「SG」にまつわる様々な知識を解説しています。
5分で読み切れる長さなので、気楽に読んでみてくださいね!
目次
SG概要
SGとは、Special Grade(スペシャル・グレード)の略称です。
SGはレース(大会)のグレードを表す名称の内の1つです。
競艇のレースには「SG」、「G1」、「G2」、「G3」、「一般戦」と5種類の階級(グレード)があります。
SGはその中で一番高いグレードの大会であり、基本的にA1級(1番高い級別)のトップレーサーたちしか出場を許されていません。
年間に行われる回数は8回で、優勝賞金は1,700万円~1億円です。
2021年2月現在、ボートレースの大会は8種類あります。
- ボートレースクラシック
- ボートレースオールスター
- グランドチャンピオン
- オーシャンカップ
- ボートレースメモリアル
- ボートレースダービー
- チャレンジカップ
- グランプリ
ビッグともいわれ、どのレースも舟券が全国で場外発売されています。
参加資格
SGの参加資格は原則としてA1級(級別)の競艇選手にしか与えられていません。
全国の支部から最上級レベルの選手が集まる競走となります。
SG大会の日程・ルール
グランプリを除くSGでは、「1.予選」が行われた後、「2.準優勝戦」、そして「3.優勝戦」が行われます。
本項目では、予選・準決勝戦・優勝戦それぞれについてを簡単に説明します。
1.予選
グランプリ以外のSGでは得点制の予選が行われ、「得点率」上位者18名が準優勝戦へと進めます。
下記の表は予選レースで順位別に与えられる得点です。
※()内の点数は特別なレース「ドリーム戦」での点数です。
- 1着:10点(12点)
- 2着:8点(10点)
- 3着:6点(9点)
- 4着:4点(7点)
- 5着:2点(6点)
- 6着:1点(5点)
「得点率」は各選手が獲得した合計得点を出走数で除したものです。
また、待機行動違反や選手責任の欠場等をしてしまうと、-5~-7点の減点となります。
ちなみに、グランプリは最初から18名が選出された大会のため、得点制の予選が行われません。
2.準優勝戦
予選をみごと勝ち上がった18名の選手たちで行われる3レースが「準優勝戦」になります。
準優勝戦では、それぞれ1・2着を獲った選手が優勝戦に勝ち上がります。
3.優勝戦
準優勝戦で1・2着を勝ち獲った選手たちで行われる最終レースが「優勝戦」になります。
優勝戦で1着を獲った選手が優勝です。
ちなみに、優勝戦まで勝ち上がったことを「優出(ゆうしゅつ)」と言います。
8つあるSGタイトルの概要
2021年2月現在、SGタイトルは全部で8つあります。
中でも「グランプリ(賞金王決定戦)」は賞金額が1億円と破格な事もあり、別格として扱われています。
当項目では、それぞれのレースの概要を簡単に説明いたします。
ボートレースクラシック
- 正式名称:鳳凰賞
- 開催時期:3月
- 優勝賞金:3,900万円
第23回大会より総理大臣杯と呼ばれ、第49回大会より「ボートレースクラシック」が通称とされています。
2020年は第55回が平和島で行われ、吉川元浩選手が2019年に行われた第54回に引き続いて、2年連続の優勝を果たしました。
「ボートレースクラシック」の出場資格は以下の通りです。
- 前年優勝者
- グランプリ優出6名
- 前年のSG・G1・G2優勝者およびG3以下の優勝回数上位者
ボートレースオールスター
- 正式名称:笹川賞競走
- 開催時期:5月下旬~6月
- 優勝賞金:3,900万円
出場選手がファン投票で決まるという、他SGとは少し趣向の違ったSG競走です。
第41回大会よりボートレースオールスターの通称とされています。
2020年は第47回が住之江で行われ、篠崎仁志選手が優勝を果たしました。
「ボートレースオールスター」の出場資格は以下の通りです。
- 前年優勝者
- グランプリ優出6名
- ファン投票上位
グランドチャンピオン
- 正式名称:グランドチャンピオン競走
- 開催時期:6月
- 優勝賞金:3,300万円
SGで活躍した選手が顔を揃える、SGの中でも最もレベルの高いとされるレースです。
2020年は第30回が宮島で行われ、徳増秀樹選手が優勝を果たしました。
「グランドチャンピオン」の出場資格は以下の通りです。
- 前年優勝者
- グランプリ優出6名
- 直近のSGオールスター優勝者
- 前年4月1日~3月31日におけるSG優出完走者
- SG予選得点上位者
オーシャンカップ
- 正式名称:海の日記念 オーシャンカップ競走
- 開催時期:7月下旬~8月
- 優勝賞金:3,300万円
「海の日」を記念して創設された大会です。
グランドチャンピオンとは違い、G1やG2で活躍した選手が出場権を得られるのが特徴でもあります。
2020年は第25回が鳴門で行われ、峰竜太選手が優勝を果たしました。
実は、峰選手がオーシャンカップを制覇したのはこれが初めてではありません。
2017年に丸亀で行われた第22回も制覇しており、3年ぶり2度目の優勝となっています。
「オーシャンカップ」の出場資格は以下の通りです。
- 直近のSGグランドチャンピオン優勝者
- 前年5月1日~4月30日のG1・G2優勝戦得点上位者
ボートレースメモリアル
- 正式名称:モーターボート記念競走
- 開催時期:8月
- 優勝賞金:3,900万円
SGの中で2番目に歴史が長く、グレード制やSGが制定される前から続く特別競走です。
『開催される本場を除く23競艇場から2人ずつ推薦された選手』が出場できるというのが特徴の大会です。
2020年は第66回が鳴門で行われ、寺田祥選手が優勝を果たしました。
寺田選手がボートレースメモリアルを制覇したのはこれが初めてではありません。
2017年に若松で行われた第63回も制覇しており、3年ぶり2度目の優勝となっています。
「ボートレースメモリアル」の出場資格は以下の通りです。
- 前年の優勝者
- 前年のグランプリ優勝戦出場者
- その年のオーシャンカップ優勝者
- 開催場以外の23場からの推薦レーサー
- 開催施行者の希望レーサー
ボートレースダービー
- 正式名称:全日本選手権競走
- 開催時期:10月
- 優勝賞金:3,900万円
2020年は第67回が大村で行われ、深谷知博選手が優勝を果たしました。
深谷選手にとって、自身初となるSG優勝でした。
「ボートレースダービー」の出場資格は以下の通りです。
- 前年優勝者
- グランプリ優出6名
- 直近のSGボートレースメモリアル優勝者
- 前年8月1日~7月31日の勝率上位者
チャレンジカップ
- 正式名称:チャレンジカップ競走
- 開催時期:11月
- 優勝賞金:3,300万円
1998年に新設された一番新しいSGです。
グランプリ出場をかけた最後の大会となります。
2020年は第23回が蒲郡で行われ、毒島誠選手が優勝を果たしました。
寺田選手がチャレンジカップを制覇したのはこれが初めてではありません。
2017年に下関で行われた第20回も制覇しており、3年ぶり2度目の優勝となっています。
「チャレンジカップ」の出場資格は以下の通りです。
1月1日~10月31日の獲得賞金上位者。
グランプリ・グランプリシリーズ
- 正式名称:賞金王決定戦・賞金王シリーズ戦
- 開催時期:12月
- 優勝賞金:1億円(シリーズは1,700万円)
グランプリとグランプリシリーズは同会場で同時開催されます。
2020年は平和島でグランプリが第35回、シリーズが第回が開催されました。
グランプリは峰竜太選手が優勝、グランプリシリーズは深川真二選手が優勝しました。
峰選手がグランプリを制覇したのは、これが初めてではありません。
2018年に住之江で行われた第20回も制覇しており、2年ぶり2度目の優勝となっています。
「グランプリ」、および「グランプリシリーズ」の出場資格は以下の通りです。
- 1月1日~チャレンジカップまでの獲得賞金上位18名
- (シリーズは、グランプリ出場選手を除く、1月1日~チャレンジカップまでの獲得賞金上位者)
以上8つの大会が現時点のSGです。
話は変わりますが、SGは全タイトルを制覇した選手が現れると、その都度1つずつ増えるとされています。
6冠時代は1995年に、7冠時代は翌年1996年に、野中和夫選手が全冠制覇を達成して終結を迎えました。
現行の8冠時代になってから、SG全制覇を達成した選手はまだ現れていません。
また、2014年より「グランドスラム表彰制度」なるものが発足されました。
特に格式の高いとされるSGの5タイトル、クラシック・オールスター・メモリアル・ダービー・グランプリを「GRANDE5(グランデファイブ)」とし、この5大タイトルの制覇(=グランドスラム)を2014年以降で最初に達成した選手へ、3億円相当のインゴットが贈呈されることになっています。
いったい、誰が最初にグランドスラムを達成するのでしょうか?
今後の競艇界の動向に注目です。
- ドント小東
- 競艇歴100年のファッションデザイナー☆降臨☆
【教えてやろう、競艇なんて簡単だ】
潤沢なノウハウ、金、富、そして金の全てを兼ね備えた貧乏ライターです
峰はワシが育てた…