競艇選手(ボートレーサー)の大きな注目ポイント「4つの級別」について徹底解説!
競艇選手(ボートレーサー)は実力によって高い順から「A1」「A2」「B1」「B2」と4つに級別(ランク分け)されます。
級別は競艇選手(ボートレーサー)の大きな注目ポイントです。
そこで今回は4つの級別について詳しく解説していきたいと思います。
目次
競艇選手(ボートレーサー)の4つの級別
級別は選手の強さを計るバロメーターのようなものです。
級別が高いほど、月間稼働日数が多く、格の高いレースへの出場機会も増え、年収が多くなります。
以下に4つの級別の特徴を「A1」から高い順にまとめました。
A1級
- 全レーサーの勝率上位20%(全レーサー1600名の場合、320名が定員)
- 2連対率30%以上
- 3連単率40%以上
- 事故率0.7以下
- 出走回数90回以上
- 月の稼働日数平均15日
- 年収約3300万円
級別の最上位にいるのがA1級です。
競艇(ボートレース)界のエリートのような立場だと言えるでしょう。
高額賞金レースの「SG」「G1」に出場できるのも基本的にA1級選手のみです。
プロとして高収入を得るのであれば、おのずとA1級選手にならなければなりません。
A2級
- 全選手のA1級を除く勝率上位20%(全選手1600名の場合、320名が定員)
- 2連対率30%以上
- 3連対率40%以上
- 事故率0.7以下
- 出走回数70回以上
- 月の稼働日数平均15日
- 年収約1900万円
A2級の高額賞金レースの出場機会はA1級と比べてそう多くありません。
しかし、一般競走においては優勝候補に挙げられる級別です。
A2級は成績がモーターの性能に非常に左右されるため、入れ替わりも頻繁だと言われています。
B1級
- 全選手の50%(全選手1600名の場合、800名が定員)
- 勝率2点台~5点台でA1級、A2級に入れなかった選手
- 事故率0.7以下
- 出走回数50回以上
- 月の稼働日数平均12日
- 年収約1000万円~1500万円
勝率が5点台の選手なら強力モーターを手にすれば優勝戦に出場することもありますが、優勝するケースはまれです。
3点台、2点台になると上位進出は期待できません。
しかし、B1級には個性派の選手が多く、ツボにハマれば高配当を出してくれることも…
B2級
- A1級・A2級・B1級の条件を満たしていない選手
- 出走回数50回未満
- 月の稼働日数平均8日
- 勝率に関係なく事故率0.7超えは無条件でB2級となる(月の稼働日数が少ないため、1回でも事故を起こすと事故率が上がってしまいます。)
- 年収約500万円
B2級はデビューしたばかりの新人選手や産休などで長期休業していた選手が多いのが特徴です。
しかし、ボートレーサー養成所の成績が優秀だとB1級並みのあっせんを受けることもあります。
競艇選手(ボートレーサー)の級別審査とは
級別を決める審査期間と基準について
選手の級別を決めるための審査が年2回行われています。
- 前期審査期間:5月1日~10月31日(適用1月1日〜6月30日)
- 後期審査期間:11月1日~翌年4月30日(適用7月1日〜12月31日)
以下の項目を審査基準としています。
- 勝率(着順点合計を出走回数で割ったもの)
- 2連対率(「1、2着回数」を出走回数で割って百分率したもの)
- 3連対率(「1、2、3着回数」を出走回数で割って百分率したもの)
- 事故率(合計事故点を出走回数で割ったもの)
- 出走回数
事故率が高いと引退勧告を受けることも…
競艇選手(ボートレーサー)は無事故であれば安泰なわけではありません。
4期通算(2年目)の事故率0.70以上、または勝率3.80以下で日本モーターボート選手会から引退勧告を受けることがあります。
新人のうちは猶予期間があるため、デビューして6年近くは走ることはできても、一定の勝率を確保しないと引退を余儀なくされる厳しい世界です。
3年に1度、登録更新検査がある
競艇選手(ボートレーサー)は3年に1回登録更新検査を受けなければなりません。
視力、聴覚などの「身体検査」、「機能検査」などがあり、合格すれば登録更新となります。
不合格の場合は次の登録更新検査を受ける必要があります。
何度受けても合格できなければ引退となります。
選手に定年はありませんが、レースができないと判断されれば、もちろん引退です。
3年間レースに出場できなかった選手は登録抹消となります。
4月と10月は期末の勝負駆け
4月と10月になると級別審査の締め切りが近づくことで、昇級や現級を確保するためにいつも以上にレースに気合いが入る選手が多いです。
レースの勝敗の予想するポイントにもなるので競艇(ボートレース)専門誌などで「期末の勝負駆け」と紹介されている選手には注目してみましょう。
期末に近い時期のレースでは、あと少しで1つ上の級別になれそうな選手は多少無理してでも勝ちにいこうとします。
逆に「無理ができない選手」は舟券から外すことも忘れてはいけません。
フライングなどで事故率の高い選手は、スタートで無理が出来ないため、「無事故完走」が目標で走る場合があります。
まとめ
いかがでしたか?
A1級選手は現級を確保し続けなくてはなりませんし、A2級とB級選手は級別によってA1級を目指して日々、努力を積み重ねています。
級別によって選手の実力がわかるので、レースの勝敗の予想をする時は選手の級別も要チェックです。
- にゃんた
- 料理が趣味のサラリーマンです。
稼げそうだと思い、競艇を始めました。
いつか仕事をせずに競艇で億万長者になれますように。
そのために日々勉強中。