競艇のチルトの角度は選手やレースに影響を与える大事な要素の1つ!
みなさんは、レースに大きな影響を与える要素の1つであるチルトの角度についてご存じでしょうか。
おそらく、選手やレースにどんな影響を与えるのかよく分からない方が多いと思います。
本記事では、そんなチルトに関する知識が曖昧な方向けに、チルトの概要から選手やレースに与える影響まで詳しく紹介していきます!
目次
チルトについて解説
チルトにおけるレースへの影響って、かなり詳しくレースの分析をしている方しか、あまり馴染みがないと思いますが、レースを予想する上で重要な要素の1つです。
それでは早速、チルトの概要から見ていきましょう!
そもそもチルトとは?
チルトとは、モーターを取り付ける際の角度のことを指し、略してチルト角と呼ばれることもあります。
語源は、英語の「tilt(傾ける)」からと言われていますね!
主に「-0.5度、0度、0.5度、1.0度、1.5度、2度、3度」の角度があり、レースによって使える角度が異なるので、レース本番前に自分の艇をチルトアジャスターという部品で調整する必要があります!
チルトの角度を変えるとどうなるの?
では、チルトの角度を変えるとどうなるのでしょうか。
チルトの取り付け角度が大きいほど伸びが良くなるのに対して、角度が小さくなると出足が強くなります。
艇の見た目としては、チルトをプラスにすると艇の先が上にあがり、マイナスにすると艇の先が沈むのが特徴です!
チルトの調整するメリット・デメリット
当然、チルトを調整する上でメリット・デメリットが存在します。
まずは、チルトをプラスに調整する際のメリット・デメリットを見てきましょう!
- 【メリット】初速が出やすい・ターンがしやすい
- 【デメリット】トップスピードが出にくい
チルトをマイナスに調整する際のメリット・デメリットは下記の通りです!
- 【メリット】トップスピードが出やすい
- 【デメリット】スタートやターンが難しい
チルトを上げ下げすることによってそれぞれ違ったメリットやデメリットがあるのが分かりますね!
各競艇場でチルトの角度の制限が異なる
各競艇場によってチルト角度の制限が異なります。
各競艇場の最大角度は以下の通りです。
- +0.5 戸田
- +1.0 桐生
- +1.5 びわこ・住之江・若松・福岡・大村
- +2.0 江戸川・徳山
- +3.0 他ボートレース15場
上記のチルトの角度の制限を見てみると、コースが狭い戸田競艇場(ボートレース戸田)がチルトの幅の制限が1番厳しいことから、競艇場の広さが関係していると言われています。
チルトにおけるレースへの影響はどうなのか?
これまでは、チルトに関する基礎知識を紹介してきましたが、実際チルトにおけるレースへの影響ってどうなのか気になりますよね。
それでは、チルトにおけるレースへの影響について紹介していきます!
チルトの角度で選手やレース与える影響
先ほど、チルトの角度によってメリットやデメリットがあると説明しましたが、
例えば、ターンの苦手な競艇選手がチルトをマイナスにすると、ターンをする際に艇が不安定となり転覆する可能性があるので、どうしても慎重になってしまい、思うような結果が出ないこともあったりします。
つまり、チルトの角度によって選手やレースに大きな影響があるということですね!
細かい情報になりますが、
現在のチルトの角度は-0.5度が主流
チルトの角度によってメリットやデメリットはありますが、現在の競艇業界の主流はチルト下げで主に-0.5度にする競艇選手が多いです。
様々な理由が上げられますが、
加えて、伸び足を少しくらい犠牲にしても、出足や回り足が良いほうがレースを有利に運ぶできるからとも言われています。
ちなみに、以前はマイナスチルトはなく0度が下限だったのですが、競艇選手により心地良くボートに乗ってほしいということで、20年前から導入されました。
その他にも、一発逆転を狙うためにチルト3度を使う選手もいますね!
チルトの角度の限度があるのは選手の安全面を考慮するため
チルトの角度は、8段階に分かれていると先ほども説明しましたが、チルトの角度に制限を設けている理由の1つに選手の安全面の確保が上げられます。
これは、近年レース中における事故が多くなってきたからでしょうね。
特に、狭いコースの場合は艇が不安定ですと、事故が起きやすくなる傾向があったため、チルトの角度をより厳しく制限していると考えられています。
まとめ:チルトの角度は選手やレースに大きな影響を与える
今回は、チルトについて紹介してきましたが、最後にチルトについてまとめていきます!
- チルトとはモーターを取り付ける際の角度のこと
- チルトを下げると初速が出てターンをしやすいスピードが出にくい
- チルトを上げるとスピードが出やすいがスタートやターンが難しい
- 現在のチルトの角度は主流が-0.5度
- チルトを上げている選手は一発逆転を狙っていることが多い
- チルトの角度に制限を設けているのは選手の安全確保のため
上記の情報さえ掴んでおけば、チルトに関する知識は十分と言えるでしょう。
チルトの角度はレースや選手に大きな影響を与えるので、今後レース前に情報収集をする際にはしっかり確認することをおすすめします!
- 湘南テルオ
- 競艇の記事を書き初めて1年目の新米ライター。
分かりやすくをモットーに競艇場のお得な情報をお届け。
趣味はスポーツと食べることで休みの日は常に出かけたりするアクティブ派。
地元湘南大好き。