競艇(ボートレース)における「モーター」と「プロペラ」の基本情報から重要性について徹底解説
競艇(ボートレース)の勝敗は選手の実力だけではなく、「モーター」や「プロペラ」の性能にも大きく左右されます。
競艇(ボートレース)において、モーターとプロペラは「要」だと言えるでしょう。
そこで本記事ではモーターとプロペラの重要性について詳しくお話したいと思います。
目次
「モーター」の基本情報
レースの勝敗を大きく左右するモーター。
競艇(ボートレース)の主役とも言える存在です。
モーターはヤマト発動機株式会社製の「ヤマト331型」が使われています。
排気量396ccの水冷2サイクル2気筒。
最大出力は31馬力で、最高時速は約80km。
視線が水面に近いこともあって、体感速度は100km~120km近くにまで及ぶそうです。
モーターは1年間使用され、1年経つと新しいモーターに切り替わります。
新しいモーターは、以前と比較して整備する箇所が制限されています。
良いモーターを見極めるポイント
競艇(ボートレース)ではモーターを最重要視する必要があると言っても過言ではないでしょう。
ということで良いモーターを見極めるポイントを以下にまとめました。
モーターの「勝率」をチェックしよう
良いモーターかを判断するためにモーターの勝率は必ず確認しましょう。
出走表にはモーターの勝率が記載されています。
着目すべきポイントはモーターの2連対率です。
例えばモーターの2連帯率が40%を超えている場合、その選手はレースで本来の実力を発揮できると判断できます。
ただし、レース開催中は選手達が日々、部品交換などをしてモーターの調整を行っているため、パワーアップしていることを頭に置いておきましょう。
使用するモーターは1節ごとに抽選で選手に割り当てられますが、選手はその節の間、絶えず性能を引き出すため、モーターの調整に勤しむのです。
前日までどんなに勝率が高いモーターだったとしても、最終的にはレース直前の展示航走でのチェックが必要になります。
前回使用した選手の成績をチェックしよう
次に着目すべきポイントは前回そのモーターを使用した選手の成績です。
B1級でも優勝戦に名を連ねた選手が使用しているモーターは調子の良いモーターだと考えられます。
反対にA1級の選手でも苦戦していたら、調子の悪いモーターだと考えられます。
モーターの部品交換について
モーターの整備が思うように仕上がらない時に選手達はさまざまな部品を交換してパワーアップを図ります。
ヤマト331型の部品は約400点ありますが、選手の意思で交換できる部品は以下の9種類です。
- ピストン
- リング
- キャブレター
- ギアケース
- 電気一式
- クランクシャフト
- シリンダーケース
- キャリアボデー
- プロペラ交換
※プロペラ交換はプロペラが破損した時のみ行われます。
モーターは1年間使用しなければならないため、部品を削ったりすることは絶対に禁止です。
こうしたモーターの調整で違反すると、モーター取り扱い不良でペナルティーを科せられます。
どの部品を交換したか、詳細が公表される仕組みとなっています。
「プロペラ」の基本情報
モーターに取り付けられる2枚ばねを「プロペラ」といいます。
外径187mm・重量373gです。
モーター1台につき、1枚のプロペラが準備されています。
プロペラもモーターと同じくヤマト発動機株式会社製です。
プロペラは以前は選手の持ち物でしたが、現在は抽選によってモーターに備え付けられるかたちで各選手に提供されるようになりました。
プロペラは2年間使用します。
プロペラの調整について
調整することによって大きな性能差が
プロペラはモーターの調子を左右することもあるため、選手達にとっては重要な調整ポイントとなっています。
2年間使用するため、悪いモーターに当たると選手達はプロペラを色々な形にハンマーで叩いて調整するので、かなりいびつな形になることもあるそうです。
こうしたことからプロペラには性能差が大きく出るとされています。
プロペラは自動車のギアとタイヤの役目をすると言われており、ほんの少しの調整で性能が大きく変わります。
プロペラ調整はデリケートな作業
プロペラ調整は「紙1枚分」と言われるほどデリケートな作業です。
決められた木製ハンマーとプラスチックハンマーを使用して行います。
プロペラを叩いて角度を変え、「プロペラゲージ」をプロペラに当てて修正します。
プロペラゲージはレースで好成績を残したプロペラの形をコピーしたプラスチックの板のことです。
選手達は自身のイメージにマッチしたプロペラゲージを持っており、何枚ものプロペラゲージをプロペラに当ててハンマーで叩き、プロペラの形を変えていきます。
モーターを「出足型」にするか「伸び型」にするか
モーターを「出足型」にするか「伸び型」にするかによってもプロペラ調整の方法が違ってきます。
出足型はイン寄りからレースをする選手やコーナー勝負をする選手が使う手法です。
出足型にするには「ピッチ(プロペラが1回転して進む距離)」を少なくするようにプロペラを叩きます。
ローギアで走るようなものです。
回転の上がりが早くなりますが、直線の伸びは止まります。
伸び型はアウトコースから一発決めたい選手が使う手法です。
伸びを強くするには、ピッチを大きくします。
どちらが良いとは一概に言えず、ターンのしやすさなども含め、総合的にレースのフィーリングが合うよう、自分好みに選手はプロペラを調整します。
まとめ
今回は競艇(ボートレース)におけるモーターとプロペラについて解説させてもらいました。
モーターとプロペラがレースの勝敗にも大きく左右されるということはおわかり頂けたでしょうか?
選手の成績や情報だけではなくモーターとプロペラの情報にも着目し、ぜひレースの勝敗の予想の幅を広げてみてください。
- にゃんた
- 料理が趣味のサラリーマンです。
稼げそうだと思い、競艇を始めました。
いつか仕事をせずに競艇で億万長者になれますように。
そのために日々勉強中。