「ダンプ」は競艇(ボートレース)の危険な技!?反則スレスレのテクニックについて紹介!
競艇(ボートレース)の技のひとつであるダンプとは、旋回中の艇に対しハンドルをほぼ切らずに突っ込んで相手を飛ばし、その反動で前に出ることです。
意図的に相手の艇にぶつかるわけですから、ダンプは非常に危険な技で、場合によっては失格になることもあります。
この記事では、「ダンプの概要」や「ダンプを得意とする選手」などをご紹介します。
目次
競艇(ボートレース)の「ダンプ」とはどんな技?
ダンプとは、前を走る艇との間に相当な距離があるのにかかわらず、ターンの際にハンドルをほとんど切らず相手の艇に突っ込み、その反動で自分は前に出て旋回しやすくなると同時に、相手のスピードは奪うというテクニックです。
ダンプは意図的にぶつかり相手を吹き飛ばすため、非常に危険で高度なテクニックが必要です。
場合によっては、妨害失格や不良航法と判定されることも多々あります。
ダンプは違反行為ではないの?
「そんなに危険な技ならば、ダンプは違反行為なのではないか?」という疑問がでてくるかと思いますが、ダンプ自体は違反行為ではありません。
しかし、妨害失格や不良航法と判定される場合が多いのも事実。
では、「どんなときに違反行為と判定されるのか?」について、詳しく見ていきましょう!
ダンプが「妨害失格」となる場合
競艇では、相手や後続艇を落水・転覆させるような危険な行為をすると「妨害失格」となります。
つまり、ダンプでぶつかった相手の艇が転覆してしまったり、それに巻き込まれて後続艇も転覆した場合は妨害失格となる、ということですね。
妨害失格となった場合は、15点減点となり、その一節間は賞典レース除外など厳しい罰則があります。
ダンプが「不良航法」となる場合
「不良航法」は悪質な走法に対して取られるもので、その代表としてダンプがあげられます。
競艇では、他の艇を追い抜く場合、基本的に外側から抜かなければならないというルールがありますが、やむを得ない場合や安全な間隔がある場合に内側から抜いても良いということになっています。
つまり、「安全な間隔」がないにも関わらず、ダンプで前の艇の突っ込んでしまった場合「不良航法」となるというわけです。
たとえば、前の艇がターンマークをギリギリに旋回しようとしているところにダンプを仕掛けると、安全な間隔がないということで「不良航法」となります。
ダンプをする選手は少なくなっている!?
2020年4月より人身事故防止対策のため、不良航法の減点数が7点から10点に引き上げとなるなど、ダンプなどの危険な行為は反則とみなされることが多くなっています。
そのような背景もあり、現在はダンプをする選手が少なくなっています。
逆に言うと、ダンプをするには反則と隣り合わせだという覚悟が必要だということになりますね!
ダンプで有名な選手紹介
競艇界には、ダンプを持ち味とする選手もいます。
中でも最も有名なのは、原田幸哉(はらだ・ゆきや)選手!
1975年生まれ、長崎支部所属のA1級の選手で、ファンからは「原田選手=ダンプ」というイメージを持たれ、「原田ンプ(はらだんぷ)」というフレーズまで浸透しているほど。
過去3回SG優勝を果たしている、実力のある選手です。
原田幸哉選手の「原田ンプ」が広まったのは2007年の笹川賞
「原田ンプ」というフレーズが広まったきっかけは、2007年に住之江で行われた「第34回笹川賞」でのこと。
1周2マークに差し掛かった際に、3番手を走っていた原田選手は、前に居た松井繁選手にダンプをし、結果は原田選手が2着、松井選手は5着まで沈んでしまいます。
この時の原田選手のダンプは絶妙であったため、反則は取られませんでした。
松井選手は、もしこのダンプがなければ優勝を狙えたとも言われており、大きな期待を集めていたため、原田選手のダンプには賛否両論の声が上がり、「原田選手=ダンプ」のイメージが一気に広まりました。
ちなみに、原田選手は翌年の「第35回笹川賞」でもダンプを仕掛けますが、この時は不良航法と判定されてしまいます。
ダンプは反則といつも隣り合わせで、原田選手が常にギリギリを攻めることがわかりますね。
まとめ:反則スレスレのダンプは今後見れなくなるかも!?
ダンプのような派手なプレーが見られるのも競艇の楽しさではありますが、2020年4月には不良航法の減点数が上がるなどフェアプレーが求められるようになった現在、ダンプをする選手は少なくなりました。
ダンプを成功させるにもかなりの技術が必要なので、もしかしたら今後は見られなくなる技なのかもしれませんね…!
- もちうどん
- 前までは当たらない宝くじを買いまくっていましたが…
競艇は当たりやすいと聞き、挑戦し始めました!
まだまだ初心者ですが、競艇で稼げるようになるのが夢☆