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広島支部のエース!山口剛選手の強さと魅力とは?

広島支部のエース!山口剛選手の強さと魅力とは?

広島支部に所属しているのは勝率8点台のエース・山口剛選手。

今回は山口剛選手のレースの特徴から戦歴、転機やプライベートまでまとめました。

ボートレースの舟券攻略に役立つはずです。ぜひ最後までご覧ください。

目次

山口剛選手のプロフィール

山口剛選手を紹介
山口剛選手を紹介
  • 登録番号:4205
  • 生年月日:1982年8月23日
  • 身長:162cm
  • 体重:54kg
  • 血液型:A型
  • 支部:広島
  • 出身地:広島県
  • 登録期:91期
  • 級別:A1級

主な戦績

  • デビュー戦 2002年11月12日宮島競艇場
  • 初勝利 2002年12月11日徳山競艇場
  • 初優勝 2004年5月20日びわこ競艇場
  • G1初優勝 2008年1月27日 第22回新鋭王座決定戦
  • SG初優勝 2010年3月22日 第45回総理大臣杯

その他主なG1戦績

  • 2008年6月 第56回京極賞
  • 2009年2月 第52回中国地区選手権
  • 2013年2月 第60回びわこ大賞
  • 2015年8月 第62回静岡県知事杯争奪戦浜名湖賞
  • 2015年11月 第63回児島キングカップ
  • 2016年5月 海の王者決定戦
  • 2018年12月 第65回北陸艇王決定戦
  • 2022年6月 第69回トコタンキング決定戦

デビューからこれまでの主な戦績と記録

山口剛選手の戦績です。

グレード 勝率 1着率 2連対率 3連対率 優出 優勝
SG 7.22 15.3% 34.1% 52.7% 9 1
G1 6.98 22.7% 42.0% 61.4% 45 9
G2 7.33 23.8% 46.3% 68.8% 5 0
G3 6.91 34.1% 55.5% 72.7% 21 3
一般 7.29 39.5% 61.2% 77.4% 107 33
総合 7.14 29.6% 50.1% 68.0% 187 46

SG優勝経験もある山口剛選手。

どのグレードレースでも勝率6.90以上の好成績で、3連対率は最高グレードのSGレースでも52.7%です。

一流選手の成績を残していますね。

山口剛選手のデビュー当時

山口剛選手は小学生の時に親に連れて行ってもらいボートレースを見たことがきっかけでボートレーサーになろうと思ったそう。

学生時代は器械体操で国体出場経験もあり、運動神経は抜群だったのでしょう。

山口剛選手はやまと競艇学校時代の成績がリーグ戦勝率5.80、優出2回という成績でした。

91期のやまとチャンプは小川時光選手で、山口剛選手は残念ながら表彰台に乗ることはできませんでした。

2002年11月12日ボートレース宮島でデビューした山口剛選手。

初戦は6着となりましたが、約1か月後の12月11日、ボートレース徳山の一般戦で17走目にして水神祭をあげます。

やまとチャンプの小川時光選手は8走目。

現在もA1級で活躍している久田敏之選手は9走目。

山口剛選手はデビュー当初、目立っていなかったかもしれません。

しかし、同期の中で勝率が一番高かったのは山口剛選手でした。

3連対率が41.76%と最も高く、91期で40%を超えた選手は山口剛選手しかいませんでした。

その結果、次の期ではB1級に昇格することになり、素晴らしい成績でした。

初優勝は3コースからの捲り一閃

びわこで初優勝!
びわこで初優勝!

デビューから3年の2004年5月20日。

ボートレースびわこで念願の初優勝を飾ります。

まだスローでの経験も浅く、予選は全てダッシュからの戦いとなりますが、初日4コースから捲って勝利すると「124423」の成績。

B1級で臨んだ一般戦で予選を見事勝ち抜きます。

準優勝戦4号艇となった山口剛選手は5コースからトップスタートで捲りきり、初優出を決めます。

優勝戦のメンバーは、

  • 1号艇 北中元樹
  • 2号艇 野長瀬正孝
  • 3号艇 山口剛
  • 4号艇 入倉数広
  • 5号艇 星野政彦
  • 6号艇 馬袋義則

前付けがあり、山口剛選手は大外6コースからのスタートになります。

雨が降る中、追い風2mという水面状況ですが全艇がスタートは遅く、山口剛選手は0.14でトップスタート。

得意の大外捲りを決め、念願の初優勝を決めます。

G1初優勝はルーキーの戦い新鋭王座決定戦

G1初優勝で歓喜
G1初優勝で歓喜

初優勝から好成績を残しA1級に昇格してからも、G1初出場で初勝利。

さらにG3の初優出を果たすなどの結果を残し、着実に実力を積みます。

2006年には優出12回優勝3回とA級レーサーとして才能を発揮していきます。

2007年にはG3初優勝・SG初出場で水神祭・3勝をマークの活躍。

年間を通して、優出16回優勝4回と一気に全国区のレーサーとして名前が知れ渡るようになってきます。

そして2008年1月ボートレース丸亀で開催された「新鋭王座決定戦」で待望の瞬間が訪れます。

予選は「21212」とオール2連対という素晴らしい成績ですが山口剛選手はF2での参戦。

そして迎えた優勝戦のメンバーは、

  • 1号艇 山口剛
  • 2号艇 吉永則雄
  • 3号艇 毒島誠
  • 4号艇 大峰豊
  • 5号艇 江夏満
  • 6号艇 今井貴士

G1初優勝をかけて2回目の優出で優勝戦の1号艇を勝ち取った山口剛選手。

F2とは思えない0.03でのトップスタートを決め、見事G1初優勝を飾りました。

優勝後のインタビューでは「選手生命をかけて勝負した」とG1初優勝にかける気合いのレースでした。

続いてG1中国地区選手権で準優勝。

6月にはG1京極賞開設58周年記念で2度目のG1優勝。

11月にはG1宮島チャンピオンカップでも準優勝と大活躍。

年末のSG賞金王シリーズで初優出という素晴らしい1年となりました。

SG初優勝のきっかけはスター選手育成講師

スランプに悩み転機が訪れる
スランプに悩み転機が訪れる

G1優勝・SG初優出とめざましい活躍をした2008年から年が明け、2009年は2月のG1中国地区選手権で見事優勝と活躍を期待されるスタートとなりました。

しかし、最高グレードのSGレースには3回出場するものの予選突破を果たせずにいました。

そんな山口剛選手に大きな転機が訪れます。

この年の6月に始まった「スター選手育成制度」の第一回講習会の講師として今垣光太郎選手と山口剛選手が招かれました。

スター選手育成制度には以下4つのランクがあります。

  • 全国スター候補
  • 地区スター候補
  • 地元スター候補
  • 準地元スター候補

全国スター候補は主にA1級で、登録6年以内にSG出場、G1優勝、最優秀新人選手の中から選ばれます。

全国スター候補には以下の選手が選出。

  • 岡崎恭裕選手
  • 篠崎元志選手
  • 平山智加選手

地区スター候補には以下の選手が選出。

  • 毒島誠選手
  • 平本真之選手
  • 西山貴浩選手
  • 魚谷香織選手

以上のようなスター候補選手を前に講師として招かれた山口剛選手。

この経験を機にさらに飛躍することになります。

SG9回制覇している今垣光太郎選手や赤岩善生選手と懇談をした際に、「自分が本気で取り組んでいるつもりだったこと」を痛感させられたとのこと。

以前はレースとレースの合間に1日ダラッと過ごす日があったが、今は休む時間もないほどペラ叩きやトレーニングをしている

と語るように、山口剛選手は自分の甘さに気付き、更なる努力をするために己と向き合ったと話します。

この経験が翌年の快挙につながりました。

心機一転!悲願のSG優勝

SG優勝でガッツポーズ
SG優勝でガッツポーズ

大先輩から刺激を受けて、己と向き合った山口剛選手。

2010年3月22日に歓喜の瞬間を迎えます。

SGレース節間成績は「213521」と無事に予選を通過し、準優勝戦の2号艇の座を勝ち取ります。

追い風3mの中、スタートで0.21と出遅れた山口剛選手。

1マークで差しが届き、1周2マークをトップターン。

後続をしっかり振り切って優出を決めます。

優勝戦のメンバーは、

  • 1号艇 岡崎恭裕
  • 2号艇 山口剛
  • 3号艇 松井繁
  • 4号艇 濱野谷憲吾
  • 5号艇 今坂勝広
  • 6号艇 萩原秀人

準優勝戦と同じ2号艇となった山口剛ですが、1号艇の岡崎恭裕選手がピット離れで遅れると、すかさずインを獲りにいきます。

チャンスが訪れた山口剛のイン戦。

0.13のトップスタートを決めて、1マークを先マイした山口剛選手ですが、4号艇の濱野谷憲吾選手の差しが届いてきます。

同体のまま迎えた1周2マークは、激しい握り合いとなりましたが、濱野谷憲吾選手に振り切られてしまいます。

1号艇岡崎恭裕選手が内側から差して、濱野谷憲吾選手に舳先がかかるまで届いてきます。

岡崎恭裕選手に気づくのが遅れたという濱野谷憲吾選手ですが、慌てて締めました。

しかし岡崎恭裕選手は有利な態勢で2周1マークを先行。

展開についたのが3番手の山口剛選手です。

2人の展開をついて内側を一気に差し切り、単独先頭で2周目のバックストレッチを走ります。

残りのターンを冷静にクリアし、大きくガッツポーズをしながらSG初優勝のゴールを駆け抜けました。

モーター抽選では2連対率28%の低調機を引いてしまいましたが、大先輩との懇談で学んだ努力が実を結び、トップ級の舟足を引き出したのでしょう。

このSG制覇は山口剛選手の初優勝という偉業だけではなく、「本栖研修所」から「やまと競艇学校」に変わって、初のSG制覇選手という歴史に名を刻むことになる優勝でもありました。

場内騒然!記憶がなくなるほどの大事故

2014年には勝率8.35を記録し、1位の成績。

2015年には7回の優勝とトップレーサーとして活躍を続ける山口剛選手。

順風満帆に見えた山口剛選手に悲劇が襲い掛かります。

2021年12月14日、ボートレース住之江で開催された「第36回グランプリシリーズ」の初日。

4号艇で出場した山口剛選手ですが、5号艇の太田和美選手がトップスタートから締めて行く際に艇が1回転する事故が発生。

山口剛選手は転覆失格。

意識を失ってしまい救助艇が来ても動かない山口剛選手に心配の声があがりました。

意識の戻った山口剛選手。

山口剛選手のストーリー
山口剛選手のストーリー

事故後1時間くらい記憶が無く、全身打撲による痛みで安静

と本人のインスタグラム内ストーリーにコメントがありました。

危険と隣り合わせで戦っているんだということを痛感しました。

山口剛選手の特徴や得意なコース

山口剛選手といえば、センターやアウトコースからの捲りなど豪快なレースが印象的。

直近6か月の成績ですが

コース 1着率 2着率 3着率
1コース 84.6% 94.8% 97.4%
2コース 25.0% 41.6% 70.8%
3コース 25.0% 56,5% 69.5%
4コース 17.8% 60.7% 78.5%
5コース 11.7% 47.0% 70.5%
6コース 18.7% 43.7% 56.2%

となっており、1コースの時は舟券から外せません。

全コースにおいて3連対率が50%以上という実績は強すぎます。

1着率で注目したいのが「6コース」です。

最も不利といわれる6コースですが、4・5コースよりも1着率が高くなっているのが驚きですね。

2連対率で見ても、5コースと変わりない成績。

山口剛選手の得意な決まり手ですが、

  • 2コース:差し
  • 3・4コース:自在
  • 5コース:捲り差し
  • 6コース:差しと捲り差し

捲りのイメージが強い山口剛選手ですが、センターコースでは展開次第で自在に攻められる高い旋回力を持っていますね。


こうだ
こうだ
競艇も好きだが、ボートレーサーも好き。
ボートレーサーを軸に考えて勝負することもあります。
そういう時は大体負けてしまうのですが。
よい子はマネしないでください。

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