「やればできる」が座右の銘。SGレーサー平本真之選手は常に前向きで応援したくなる人柄もトップレーサー
いつでも明るく前向きな姿勢に好感を持たれる平本真之選手。
ボートレーサーになったのは「有名になりたい」というミーハーなきっかけでした。
しかし選手になってからは、デビュー2走目で初勝利、2年半でA1昇格、SG初出場で初優出と才能が開花したボートレーサーです。
G1・SGのタイトルを獲り、私生活では3人の子供と家庭を大事にするボートレース界きってのイクメンでもある平本真之選手の過去の戦績と私生活、舟券予想をする上で参考にしてほしい情報などをまとめました。
ぜひ最後まで御覧ください。
目次
平本真之選手のプロフィール
- 登録番号:4337
- 生年月日:1984年5月5日
- 身長:160cm
- 体重:55kg
- 血液型:A型
- 支部:愛知支部
- 出身地:愛知県
- 登録期:96期
- 級別:A1級
- 師匠:上島久男
- 弟子:佐藤博亮・黒野元基
- 血液型:A型
主な戦績
戦績 | 日付 | レース詳細 | 競艇場 |
---|---|---|---|
デビュー戦 | 2005年5月20日 | - | 蒲郡競艇場 |
初優勝(一般) | 2008年4月27日 | - | 常滑競艇場 |
G1初優勝 | 2012年2月12日 | 全日本王座決定戦 | 芦屋競艇場 |
SG初優勝 | 2014年12月23日 | 賞金王決定戦 | 平和島競艇場 |
その他主なSG戦績
日付 | レース名 | 競艇場 |
---|---|---|
2016年5月29日 | 第43回ボートレースオールスター | 尼崎競艇場 |
2021年10月31日 | 第68回ボートレースダービー | 平和島競艇場 |
愛知県のスターで、SG常連レーサーとしても人気の高い選手だな!
デビューからこれまでの主な戦績と記録
最高峰グレードレースSG競走でも常連となった平本真之選手の主な戦績と記録になります。
グレード | 勝率 | 1着率 | 2連対率 | 3連対率 | 優出 | 優勝 |
---|---|---|---|---|---|---|
SG | 7.28 | 18.9% | 37.4% | 50.6% | 15 | 3 |
G1 | 6.73 | 19.5% | 40.8% | 59.5% | 33 | 4 |
G2 | 7.15 | 28.7% | 47.8% | 62.6% | 3 | 1 |
G3 | 6.71 | 29.8% | 53.2% | 70.6% | 16 | 4 |
一般 | 6.90 | 34.6% | 55.1% | 72.0% | 81 | 23 |
総合 | 6.89 | 27.3% | 48.0% | 64.8% | 148 | 35 |
デビュー2走目で初勝利!早くから才能を発揮
小中高校と少年時代は野球を続けてきた平本真之選手。
当時の夢はプロ野球の選手になることでしたが、身長が160cmと大きくないことから断念し、ボートレーサーになることを決めます。
やまと競艇学校を3度目の受験で合格し、リーグ戦勝率7.30の好成績を残して、卒業記念競走では優出を果たしました。
故上島久男元選手を師匠とし、ボートレーサーとしての第一歩を踏み出します。
上島久男さんは、全て白髪というトレードマークで、還暦を過ぎてもダッシュから豪快な捲りを得意とする選手で、平本真之選手のダッシュからの強さは師匠譲りなのかもしれません。
2005年5月20日、蒲郡競艇場でデビュー。
デビュー戦は6着となりましたが、2走目となる2日目の1Rで見事に初勝利をする才能を見せつけます。
デビュー後、約2年半でA1級に昇格するスピード出世をします。
才能が開花するのはレーサーの中でもかなり早い方だったな!
デビューから3年、優出4回目で念願の初優勝
A1級に昇格してからも勝率をあげ、2008年4月27日、常滑競艇場で開催された「とこなめスプリングカップ」で初優勝のチャンスがきます。
節間成績を「21221」とオール2連対という好成績で、優勝戦の1号艇を獲得します。
優勝戦のメンバーは、
- 1号艇 平本真之
- 2号艇 佐藤大介
- 3号艇 長谷川充
- 4号艇 福島勇樹
- 5号艇 齋藤寛人
- 6号艇 河合三弘
当時23歳の平本真之選手は、当然この中では最年少であり、経験豊富な先輩方からどうやって逃げ切るのかが初優勝への課題となります。
しかもこの時平本真之選手は、フライングを1本持っているため、スタートが踏み込めるかどうかもポイントとなります。
実際のレースは、スタート0.14とトップスタートを決め、押し切って念願の初優勝となりました。
先輩方ばかりのレースはプレッシャーもすごかっただろうがお見事だ!
G1初優勝は2コースから差し切る
2012年2月12日、芦屋競艇場での「G1第59回全日本王座決定戦」にて2コースから差しを決め、念願のG1ウィナーとなった平本真之選手。
G1レースは、2008年に初出場し、2010年に初優出、2011年には3回優出と、年々高成績を積み重ねてきました。
そして、G1初出場から5年の2012年、ついにその時がきます。
2012年はこの時まで勝率7.02とA1級の中でもトップクラスの成績を残しており、初優勝に向けて期待が持たれます。
節間成績「132314」と最終日以外は全て3連対とし、準優勝戦は2号艇で進出となります。
準優勝戦は、追い風4mと2コースから差すには良いコンディションの中、人気の中心である1号艇山崎智也選手を差し切り、優勝戦に進みます。
優勝戦のメンバーは、
- 1号艇 三井所 尊春
- 2号艇 平本真之
- 3号艇 金子龍介
- 4号艇 山崎智也
- 5号艇 赤岩善生
- 6号艇 菊地孝平
準優勝戦と同じく2号艇からとなった平本真之選手。
ここでも見事に差し切ってG1初優勝を飾ります。
G1というトップレーサーが集まるレースの準優勝戦、優勝戦で「差し」て勝利した平本真之選手ですので、「差し」は得意としているといっても良いと思います。
G1優勝戦で差しで1着とは、ターンの巧さが光るな!
SG初優勝は強者の中の強者が集まる賞金王シリーズ
平本真之選手は、SG初出場が2010年8月のモーターボート記念で、その時は初出場ながら初優出という快挙を成し遂げており、G1で優出したことがない選手が、SGで優出という珍しい実績の持ち主で、SGでは何か記憶に残ることをする選手なのかもしれません。
2014年12月23日、平和島競艇場での「SG第29回賞金王シリーズ(グランプリシリーズ)」でSG初優勝を飾ります。
このSG賞金王シリーズは、2011年から3年連続でSG優勝未経験者という状況で迎えており、未経験者の平本真之選手が優勝したことで4年連続で、優勝者がSG初制覇という、やはり珍しい記録を作ったのが平本真之選手です。
予選を「13111」とトップで通過した平本真之選手は4号艇になりました。
優勝戦のメンバーは、
- 1号艇 瓜生正義
- 2号艇 桐生順平
- 3号艇 平田忠則
- 4号艇 平本真之
- 5号艇 篠崎元志
- 6号艇 濱野谷憲吾
濱野谷憲吾選手が前付けで3コースとなり、5コース進入となった平本真之選手。
ここでも持ち前のスタートで、0.10のトップスタートで一気に捲って、2010年の山崎智也選手以来となる、4号艇からの優勝が平本真之選手にとって悲願のSG初制覇となりました。
5コースからまくりで優勝戦を決めるのは珍しいな!
「夢現」と「やればできる」が座右の銘
ボートレース界の最高の栄誉のひとつであるゴールデンレーサー賞も受賞した平本真之選手が大切にしている言葉は2つ、「夢現」と「やればできる」です。
「夢現については造語のようなものだと思うんですが、高校時代の野球部の監督がこの言葉を“むげん”と読んで、よく使われていたんです。夢は現実にできる、そこには無限の可能性がある――というふうに教えられていました。
当時から惹かれていた言葉だったので、選手になってから監督にお会いしたときに『この言葉を使わせてもらっていいですか?』と確認して、サインにも書き込むようになったんです」
夢現という言葉にそんな意味が持たせられているなら、「やればできる」ともリンクする。
やればできるは、大好きなアーティストがよく使っている言葉でもあるんです。意味は言葉どおりですけど、常に前向きな姿勢でいれば、運気もあがるんじゃないかという気持ちを重ねています。実際に選手紹介で『やればできる』と口にしたとき、成績が良かったことがあったんです。
言霊じゃないけど、どんなことでも受け入れてポジティブでいるために大切な言葉になっています
とインタビューで答えており、平本真之選手が色紙にサインをするときにもこの「夢現」「やれびできる」という言葉が書かれているほど、大切にされている言葉です。
「やればできる」月並みな言葉ではあるが本当にいい言葉だな
ボートレーサー人生の2度の転機は「平和島」
平本真之選手がインタビューで、ボートレーサー人生について語ったことがありました。
以下はその時のコメントになります。
2013年のボートレースクラシック(平和島)の予選中に、危ないレースをして先頭に立っている選手を転覆させてしまったことがあったんです。
周りの人たちからはずいぶん注意されて……。
そのときから、レースは危険が伴うものだから勝ちたいという思いだけで走っていてはダメなんだという意識が自分の中でも強くなりました。
直後はしゅんとしてしまい、1年くらい引きずりましたが、もっとレース中の視野を広げなければならないと考えるきっかけにもなり、翌年、同じ平和島でグランプリシリーズを優勝できたんです。
このときは、当時の僕には少なかったまくりで勝てたので、まくりで勝つ気持ち良さを知ることにもつながりました
これも平和島なんですけどね。
このときは4日目の2走目に3着以内に入れば予選トップが確定する状況だったのに、そのレースで1着か2着を争えるポジションから失敗して6着になってしまったんです
結果として予選順位は4位に下がり、準優勝戦は2号艇に乗ることになった。
もし予選トップ通過できていれば、準優勝戦は1号艇になり、そこで勝てば優勝戦も1号艇になっていた。
1号艇は最も勝利に近い場所といえるポールポジションだ。
ダービー制覇への道が見えてきていた中にあり、痛すぎる後退だった……。
ものすごく落ち込んだし、ショックでした。
でも、その夜には、終わってしまったことは受け入れて、明日は明日で自分のやるべきことをしっかりやらなければならないってポジティブになることだけを考えました。
それこそ、やればできる!と。
それで準優勝戦で1着を取れて、優勝戦は1号艇になり、勝つことができたんです。
すごく落ち込んだところから復活できたのには言葉の力もあったと思います。
もし、あのとき気持ちを切り替えられずに沈んだまま終わっていたら、選手を続けているあいだずっと這い上がれないんじゃないかとも思ったくらいでしたから。
あそこでV字回復できたのは今後にとってもすごく大きいことになりました
平本真之選手が自ら「転機」と語る平和島では、SG初制覇もしている思い入れのある地ですので、今後も平和島で出場するときは注目したいと思います。
主戦場である蒲郡だけでなく、平和島でも注目の選手ということだ!
奥様は元ボートレーサー、愛車はランボルギーニ
奥様は元ボートレーサーの栃原さやかさんで、2010年12月24日に入籍されています。
現在は「平本紗也夏」と漢字に変更されているようです。
子宝にも恵まれ、3人のお子さんがいる平本真之選手は、ボートレーサーのきってのイクメンと言われています。
車が好きで、現在は高級スポーツカーのフェラーリ・カリフォルニア、フェラーリ・FF、ランボルギーニウルスが愛車で、ご自身のインスタグラムでも画像をアップされていますが、ランボルギーニウルスは元々ホワイトの車体でしたが、ティファニーブルーという鮮やかなブルーにカラーチェンジしています。
名古屋オートトレンドという展示会で展示されてしまうほどですので、もし見かけたらすぐに平本真之選手だとわかるかもしれません。
フェラーリやランボルギーニは男なら一度は乗ってみたいな!
得意なレーススタイルは「差し」
どのコースでも勝負ができる平本真之選手ですが、前述の通り、ここ一番の大勝負では、2コースからの差しが決められる選手です。
カドとなる4コースからでも差しで勝利があるため、2・4コースで出場している時はチェックしてみると良いかもしれません。
また、3・4・5コースでの決まり手は、直近6か月で全て「捲り差し」となっています。
平均スタートが0.14と早いスタートで、ターン力が高い平本真之選手は、捲り差しで自在に1着を取るスタイルが多くなっていますので、舟券予想をされる際は、ぜひ参考にしてみてください。
差しでも、まくり差しでも十分決めてくる力のある選手ということがわかったな!
- こうだ
- 競艇も好きだが、ボートレーサーも好き。
ボートレーサーを軸に考えて勝負することもあります。
そういう時は大体負けてしまうのですが。
よい子はマネしないでください。