最年少支部長の馬場貴也選手は日本記録保持者!!
馬場貴也選手は、栄光と挫折を乗り越えたトップレーサーの1人。
ボートレース界を牽引している選手です。
ウィリーターン・最速タイム・捲り差し・支部長と聞いて、馬場貴也選手が思い浮かんだあなたは立派なボートレースファンです。
今回は馬場貴也選手について情報をまとめました。
目次
馬場貴也選手のプロフィール
- 登録番号:4262
- 生年月日:1984年3月26日
- 身長:167cm
- 体重:55kg
- 血液型:A型
- 支部:滋賀
- 出身地:京都府
- 登録期:93期
- 級別:A1級
主な戦績
- デビュー戦 2003年11月15日三国競艇場
- 初勝利 2004年3月10日びわこ競艇場
- 初優勝 2007年4月27日びわこ競艇場
- G1初優勝 2020年7月30日 第68回びわこ大賞
- SG初優勝 2018年11月20日 第21回チャレンジカップ
その他主なSG・G1戦績
- SG 2019年12月 第34回グランプリシリーズ
- G1 2021年2月 第64回近畿地区選手権
デビューからこれまでの主な戦績と記録
グレード | 勝率 | 1着率 | 2連対率 | 3連対率 | 優出 | 優勝 |
---|---|---|---|---|---|---|
SG | 7.47 | 18.5% | 37.7% | 52.0% | 5 | 2 |
G1 | 6.45 | 19.9% | 36.2% | 52.2% | 24 | 4 |
G2 | 6.50 | 21.3% | 36.07% | 54.4% | 4 | 1 |
G3 | 5.96 | 27.0% | 42.2% | 57.5% | 12 | 2 |
一般 | 6.75 | 34.4% | 53.1% | 68.8% | 138 | 43 |
総合 | 6.64 | 28.7% | 46.4% | 62.2% | 183 | 52 |
馬場貴也選手はデビュー当時から目立つ存在ではなかった
第93期ボートレーサーとなった馬場貴也選手ですが、もともとはカーレーサーになりたかったそうです。
そんな若き日の馬場貴也選手がボートレーサーになったきっかけは、中学3年生の時に母親が新聞の求人広告で競艇選手の募集があるよと紹介されたのが、競艇を知るきっかけでした。
その後、高校1年生の時に漫画で「モンキーターン」読んだ時に面白い仕事だと思い、両親に地元ボートレースびわこで開催されていた新鋭王座決定戦の優勝戦日に連れて行ってもらい、その迫力に魅了されボートレーサーになることを決めたようです。
余談ですが、ボートレーサーになる前に、ペアボートに乗ったことがあるそうですが、その時の選手が守田俊介選手で素人を乗せて全速で走ったそうで、すごく怖かった思い出があるとのことでした。
当の守田俊介選手は全然覚えていないようですが、すごい縁を感じますね。
同期には、長田頼宗選手、渡辺浩司選手、武重雄介選手など現在もA1級で活躍する選手がいますが、養成所時代はあまり目が出ていなかったようです。
93期卒業記念競走の優勝者は斎藤優選手(A2級)、リーグ戦勝率1位は岡祐臣選手(A2級)、リーグ戦勝率2位は武重雄介選手(A1級)という成績で、馬場貴也選手、SGレーサーの長田頼宗選手ではなかったのは意外に感じました。
2003年11月15日にボートレース三国でデビューしましたが、水神祭は2004年3月とデビューから5か月、しかも決まり手は恵まれという、今の馬場貴也選手からは想像できない初勝利でした。
初優勝目前で男泣き!!地元びわこで大外から得意の捲り差し
2007年5月2日、馬場貴也選手にとって忘れられない日が訪れます。
予選を勝ち抜き優勝戦の4号艇を勝ち取った馬場貴也選手。
優勝戦の前日に丸坊主にして気合いを入れて臨みます。
優勝戦のメンバーは、
- 1号艇 山田豊
- 2号艇 吉川昭男
- 3号艇 吉田俊彦
- 4号艇 馬場貴也
- 5号艇 茶谷信次
- 6号艇 向達哉
前付けで、進入は1235/64となり、馬場貴也選手は6コース大外からのスタートになります。
深めの起こしになったスロー4艇が遅れ、5コースの向達哉選手が捲った展開をついて捲り差してトップに踊り出ます。
そのまま先頭をキープしていた馬場貴也選手は、3周目のバックストレッチで泣いていたそうです。
嬉しい地元での初優勝はいろんな先輩に祝福され、本当に感動したそうです。
コースレコードホルダー馬場貴也
馬場貴也選手の1番の特徴はなんといっても日本最速の男です。
2012年1月26日ボートレースびわこでその大記録が生まれます。
一般戦の近江戦国絵巻シリーズで予選通過を果たし、優勝戦の2コースに構えた馬場貴也選手。
この日は気温も低く、気圧が高い絶好のコンディションに先頭を走れば絶対に記録が出せると思った馬場貴也選手は、1マークを差し切り、バックストレッチで先頭に立つと、チャンスとばかりに、ターンマークを外さないことに集中して、最速記録に挑戦します。
この間、力が抜けないように息を止めて走っていたそうです。
その結果、1分42秒2という日本記録を叩き出します。
整備不良により地元びわこで1年間の出場停止
コースレコードホルダー馬場貴也選手に試練の時がきます。
2017年1月、地元ボートレースびわこのお正月開催で、オイル交換時の不注意が原因による整備規程違反を犯してしまいます。
この整備規程違反により、馬場貴也選手は即刻帰郷となり、出場停止1ヶ月、さらに地元のボートレースびわこで開催されるレースに1年間出場停止という、厳しい処分を受けます。
レース自体の出場停止処分は、軽微な不注意ということで1ヶ月だけとなりましたが、地元で走れないというペナルティは何よりも辛かったと話していました。
この反省期間で気持ちを入れ直し、1から出直す覚悟で励んだ1年間が、2018年の飛躍につながりました。
G1初優勝よりも先にSG初優出初優勝の快挙
我慢の年となった2017年が明け、馬場貴也選手にとって2018年は飛躍の年となります。
2018年7月、滋賀支部で行われた支部長を決める投票で、全国の支部長の中で最年少で選出されます。
投票結果が発表された瞬間
え!?僕が
と思ったそうです笑
支部長の仕事も幅広く大変ですが、何よりも手本となるような行動を取らなければならない立場になったことで、プレッシャーも感じましたが、強くなれるチャンスだと思ったそうです。
この大きな転換期を経て迎えた2018年11月、ボートレース芦屋で開催されたSG第12回チャレンジカップに出場します。
まだG1やSGのタイトルを獲っていない馬場貴也選手。
今回でSG出場は12回目となります。
2連対率41%の良モーターを相棒に、予選を「31413」とトップ通過し準優勝戦で1号艇を勝ち取ると、見事逃げ切って初優出を果たします。
優勝戦のメンバーは、
- 1号艇 馬場貴也
- 2号艇 峰竜太
- 3号艇 赤岩善生
- 4号艇 石野貴之
- 5号艇 毒島誠
- 6号艇 片岡雅裕
進入は枠なりで、0.08のトップスタートを決めた馬場貴也選手ですが、初優出の緊張からか、隣の峰竜太選手のプレッシャーからか、1マークで少し流れてしまい、峰竜太選手が差しを届かせようとしてきます。
体が硬くなってしまったという馬場貴也選手でしたが、バックストレッチでは良モーターに助けられ、後続艇を抑え込んで2マークを先マイ。
G1レース無冠の馬場貴也選手がSG初優出にして初優勝という珍しい快挙を達成します。
馬場貴也選手の代名詞は「ウィリー」
写真を見れば一目瞭然だと思いますが、1人だけ空を飛びそうなくらいのウィリーをしているのがわかります。
このターン技術が他の選手を寄せ付けない最速レースの秘訣です。
こちらの動画では、峰竜太選手が試運転中の馬場貴也選手のターンを解析しており、これができれば誰でもSGを獲れると言い切るくらい、お手本のようなきれいなターンの様子が見られます。
2022年のコース別の成績(3連対率)を見ると、
- 1コース 92.3%
- 2コース 59.0%
- 3コース 70.8%
- 4コース 82.7%
- 5コース 57.8%
- 6コース 41.1%
となっており、1コースは当然ですが、センターの3・4コースの3連対率が異常であることがわかります。
また、得意な決まり手ですが、高い旋回力を持つ馬場貴也選手ですので、自在戦となることが多いですが、センターから外の進入の際は、先ほどお伝えしたモンキーターンからのウィリーを駆使して、「捲り差し」で1着を狙うことが多いようです。
そうなると、馬場貴也選手が突き抜けて1着になった場合にも、1号艇は残ると考えた展開予想が、舟券攻略となりそうです。
最年少支部長として、最も上司になってほしいボートレーサーでもあり、最速のコースレコード保持者でもあり、空を飛ぶようなウィリーターンと、今後の馬場貴也選手の出場レースで注目するところが増えたのではないでしょうか。
- こうだ
- 競艇も好きだが、ボートレーサーも好き。
ボートレーサーを軸に考えて勝負することもあります。
そういう時は大体負けてしまうのですが。
よい子はマネしないでください。