【ボートレース津】CMをめぐる賄賂事件が発生！津市役所職員と三重テレビ社員が逮捕！

9月7日、ボートレース津のCM契約をめぐって賄賂を受け取っていた疑いで、三重県津市のボートレース事業部主幹畑充彦容疑者（46）と三重テレビ放送東京支社の営業部社員酒井輝容疑者（35）が逮捕されました。

平成31年1月ごろ、津市ボートレース事業部事業推進課企画広報担当副主幹をしていた畑容疑者と酒井容疑者が共謀し、津市が発注するボートレース津のテレビCMの業務委託に関してとある広告会社が契約を有利に進められるよう便宜をはかり、その謝礼として同広告会社役員から現金数十万円を受け取った疑いがかけられています。

ちなみにこのテレビ局で放送されたボートレース津のCMは、2019年以降ずっと同じ広告会社が担当しており、余罪がある可能性も考えられます。

警察は津市本庁舎やボートレース事業部の家宅捜索などを行いながら、事件の経緯や余罪の調査などを詳しく調べています。

今回の事件では、賄賂を受け取った側である畑容疑者と酒井容疑者は逮捕されたものの、賄賂を送った側である広告会社の役員については、すでに時効が成立しており罪に問われることは無いそうです。

もちろん同じ事件に関わった人物であり、賄賂を送った側も逮捕されなきゃおかしいと思う人もいるでしょう！

しかし、実は賄賂は送った側と受け取る側とで時効の期間が異なるそうで、今回のように賄賂を送った側は逮捕されないことがあるというのです。

賄賂を受け取る「収賄罪」の時効は5年と設定されている一方で、賄賂を渡す「贈賄罪」の時効は3年に設定されています。

今回の事件は平成31年1月、今から3年半前に起きた事件であるため、広告会社の役員は罪を逃れる形となりました。

当事者からすればラッキーな話ですが、納得いかないという人もいるでしょうね…！

ボートレース関連の事件は意外と少なく、過去にあった大きな事件といえば1980年代に起きた「ボートレース江戸川舟券不正事件」でしょう。

1982年～1984年の2年間にわたり、ボートレース江戸川の舟券関連の責任者が、舟券発売締切後にレースを見ながら的中すると思われる舟券を大量に購入し、当選払戻金を大量に受け取っていたという事件です。

本来舟券を購入してはいけないボートレース関係者が舟券を購入していたことをはじめ、予備の舟券発売機を利用して舟券発売締切後に的中するであろう舟券を購入していたこと、判決が懲役1年10ヶ月と非常に軽かったことなどが重なり、ボートレースファンから大きな批判を受けることとなりました。

ボートレース江戸川ではその後も客同士のトラブルで死亡事故が発生したり、偽札が使用されていたりなどさまざまな事件が発生。

これ以上ファンからの信用を失わないためにも、再発防止に努めてほしいものです！