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地元ルーキー栗城匠(くりき しょう)選手が「G1 トーキョー・ベイ・カップ」制覇!

地元ルーキー栗城匠(くりき しょう)選手が「G1 トーキョー・ベイ・カップ」制覇!

ボートレース平和島の「G1 開設67周年記念トーキョー・ベイ・カップ」で20日、優勝戦が行われました。

驚くべきことに、なんとデビューから僅か5年目の栗城匠選手(25=東京)が優勝!

自身初となるG1優出&制覇を達成し、優勝賞金1000万円とともに、来年のSGクラシック(3月16~21日-大村)の出場権を獲得しました。

この記事では優勝した栗城選手と、今大会「トーキョー・ベイ・カップ2021」の情報をまとめてご紹介します。

目次

大会概要

  • 大会名:G1開設67周年記念 トーキョー・ベイ・カップ
  • グレード:G1
  • 開催会場:ボートレース平和島
  • 開催期間:2021年5月15(土) - 5月20日(火)
  • 優勝賞金:1,000万円

「トーキョー・ベイ・カップ」は、ボートレース平和島の周年記念競走です。

優勝賞金は1,000万円と、G1の中でも破格のレースとなります。

会場となるボートレース平和島の水面は、水質が海水であるものの、潮位差はなく基本的には波は穏やか。

その反面、高層マンションなどに囲まれた立地のため、春先などは強いビル風が吹き、風の影響によって水面が荒れることも。

平和島はイン勝率が全国的にみると低い「イン受難水面」の会場です。

優秀な競艇予想サイトでも無い限り、平和島の予想は難しいとも言われているぞ!

出場選手一覧

今大会はA1級選手50名が出場していました。

出場者は以下の通りです。

  • 今垣光太郎 選手(福井支部)
  • 松井繁 選手(大阪支部)
  • 芝田浩治 選手(兵庫支部)
  • 前本泰和 選手(広島支部)
  • 濱野谷憲吾 選手( 東京支部)
  • 山崎智也 選手(群馬支部)
  • 武田光史 選手(福井支部)
  • 石渡鉄兵 選手(東京支部)
  • 徳増秀樹 選手(静岡支部)
  • 瓜生正義 選手(福岡支部)
  • 村田修次 選手(東京支部)
  • 中岡正彦 選手(香川支部)
  • 山本寛久 選手(岡山支部)
  • 坪井康晴 選手(静岡支部)
  • 須藤博倫 選手(埼玉支部)
  • 山本隆幸 選手(兵庫支部)
  • 中野次郎 選手(東京支部)
  • 妹尾忠幸 選手(岡山支部)
  • 福来剛 選手(東京支部)
  • 石橋道友 選手(長崎支部)
  • 山崎裕司 選手(広島支部)
  • 石野貴之 選手(大阪支部)
  • 榎幸司 選手(長崎支部)
  • 毒島誠 選手(群馬支部)
  • 長田頼宗 選手(東京支部)
  • 山田哲也 選手(東京支部)
  • 西野翔太 選手(広島支部)
  • 海野康志郎 選手(山口支部)
  • 平本真之 選手(愛知支部)
  • 西山貴浩 選手(福岡支部)
  • 有賀達也 選手(埼玉支部)
  • 永田秀二 選手(東京支部)
  • 桐生順平 選手(埼玉支部)
  • 和田兼輔 選手(兵庫支部)
  • 南佑典 選手(三重支部)
  • 篠崎仁志 選手(福岡支部)
  • 深谷知博 選手(静岡支部)
  • 武富智亮 選手(佐賀支部)
  • 長谷川雅和 選手(岡山支部)
  • 磯部誠 選手(愛知支部)
  • 上村純一 選手(群馬支部)
  • 丸野一樹 選手(滋賀支部)
  • 永井彪也 選手(東京支部)
  • 森永隆 選手(山口支部)
  • 竹田和哉 選手(香川支部)
  • 松尾拓 選手(三重支部)
  • 松山将吾 選手(滋賀支部)
  • 栗城匠 選手(東京支部)
  • 宮之原輝紀 選手(東京支部)
  • 井上忠政 選手(大阪支部)

賞金ランキングに例年上位に食い込む選手もかなり出場しているようだな!

ドリーム戦が行われたのは、初日と2日目

優勝候補同士の熾烈な争いです。

「トーキョー・ベイ・カップ」のドリーム戦は初日と2日目に2回あります。

ドリーム戦は普通の予選よりも得点が高めなので、主力選手たちを準優戦に進出させるためのシード番組のようなものでもあります。

ちなみに、本大会優勝者である栗城匠選手はドリーム戦には両日ともに出場していません。

初日「トーキョー・ベイ・ドリーム」

5月15日(初日・最終レース)に行われた「トーキョー・ベイ・ドリーム」。

出走メンバーは以下の通りです。

  • 1号艇:濱野谷 憲吾 選手
  • 2号艇:西山 貴浩 選手
  • 3号艇:松井 繁 選手
  • 4号艇:瓜生 正義 選手
  • 5号艇:桐生 順平 選手
  • 6号艇:深谷 知博 選手
初日「トーキョー・ベイ・ドリーム」の結果
初日「トーキョー・ベイ・ドリーム」の結果

結果はこうなりました。

2日目「ピースター・ドリーム」

5月16日(2日目・最終レース)に行われた「ピースター・ドリーム」。

出走メンバーは以下の通りです。

  • 1号艇:毒島 誠 選手
  • 2号艇:篠崎 仁志 選手
  • 3号艇:平本 真之 選手
  • 4号艇:石野 貴之 選手
  • 5号艇:丸野 一樹 選手
  • 6号艇:徳増 秀樹 選手
2日目「ピースター・ドリーム」の結果
2日目「ピースター・ドリーム」の結果

結果はこうなりました。

ドリーム戦はSG常連者だらけの高レベルなレースだったな!

優勝者、大型ルーキー栗城匠(くりき しょう)の快進撃

  • 登録番号:4928
  • 生年月日:1995年5月26日
  • 支部:東京
  • 登録期:118期
  • 級別:A1級

栗城選手の今節の相棒となったモーターはかつてエースとも呼ばれた54号機。

一時期は目立った成績を挙げていなかったものの、近況は徐々に本来の輝きを取り戻しつつありました。

栗城選手は平和島で「2016年6月のデビュー初勝利」と「2020年4月の初優勝」で水神祭を2度行っています。

地元会場だけあって、走り慣れているコース。

今大会への意気込みも相当なものでした。

この項目では、栗城選手がどのような経緯で今大会を優勝したのか、その経緯をご紹介します。

予選は得点率1位のトップ通過&準優戦も危なげなく勝利

初日、栗城選手が出場したのは5R。

イン戦を制しての、最高の滑り出しでした。

2日目の5Rでも、5コースから差して2着に。

初日に続き、存在感をしっかりとアピールします。

レース後は『エンジンにパワーを感じるし、足はいいと思う』と現状に満足しているようなコメントをしながらも、『バランス型にしたいのでペラを叩く』とさらなる良化を狙う意向を示しました。

その貪欲な精神が功を奏したらしく、2走した3日目も、6Rは3コースからの1着・11Rでは6コースから4着と大健闘。

この日(3日目)の6Rは、4号艇に桐生順平選手・5号艇に毒島誠選手も番組されており、栗城選手の大金星でした。

そして、予選最終戦となった4日目最終レースでは、3コースから2着に。

栗城選手は得点率1位で、予選トップ通過となりました。

良モーターを引いたにしても、ルーキーのG1予選トップ通過は快挙と言えるだろう!

そして、迎えた準優勝戦。

3号艇に磯部誠選手、4号艇に松井繁選手、6号艇に深谷知博選手と、ビッグネームと肩を並べての出走となりました。

その錚々(そうそう)たるメンバーの中でも、大型ルーキー栗城選手はしっかりと1コースから逃げきり、優出を果たします。

当競走は栗城選手がG1初優出を勝ち取った、記念すべきレースとなった!

優勝戦はトップスタートでの白星 レース後は涙も

優勝戦、進入は123・456の3対3と正常。

コンマ06のトップスタートを切った栗城選手が1周目1Mを先マイ。

優勝戦1周目1M
優勝戦1周目1M

栗城選手は、そのまま逃げ切って1着を勝ち取ります。

レースは、栗城選手を追随する形でカドの徳増秀樹選手が2着、3号艇中野次郎選手が1周目2Mで並走していた2・5号艇を突き放しての3着という結果に落ち着きました。 (3連単の払戻金は「1-4-5」の7番人気で2650円でした)

1号艇に番組されていたとはいえ、G1決勝という大舞台でしっかりと逃げ切れたのは大したことだ!

優勝戦当日、栗城選手は経験したことのない重圧に襲われていたそうで、

あまり眠れなかった。心臓がしめつけられるような感覚がした。

心が折れそうになったが、思いついたことは全てやろうと思った。

とレース後に語っています。

それでも、前日は調整に没頭したことで自信を得ることに繋がったようで、

強い気持ちでレースができた。

舟足も優勝戦が一番良かった。

と振り返りました。

インタビューの最中、栗城選手が涙を溢す場面もありました。

多くの方々に声を掛けてもらった。

全ての人の気持ちがうれしかった

とも語っています。

大会2日目には『G1初優勝もここでしたい。準優は絶対に乗りたい』と意気込んでいた栗城選手。

そのコメントを実現することが出来て、感動も一入(ひとしお)だったことでしょう

プレッシャーを乗り越えての優勝。心の底から嬉しかったのだろうな…!

まとめ:大型ルーキー栗城選手の今後にも期待だ!

今大会の優勝で、栗城選手は来年3月に行われるクラシック(SG)の出場権を獲得しました。

SG出場経験がまだ無い栗城選手にとって、「SG出場」への切符を得たことはとても喜ばしいことです。

恐らく、来年3月に行われるクラシックが、栗城選手にとって初めて出場するSGとなることでしょう。

しかし、今回のG1優勝により、年内にSG初出場を果たす可能性も浮上しました。

「グランプリ優勝が選手になる前からの夢である」という、栗城選手。

もしかすると、その夢が叶うのはそう遠くはないのかもしれません。

栗城選手は28日から多摩川G3企業杯に出場し、前本泰和選手や坪井康晴選手とぶつかります。

今後とも、東京支部に現れた新スターの活躍に注目だ!

ドント小東
ドント小東
競艇歴100年のファッションデザイナー☆降臨☆
【教えてやろう、競艇なんて簡単だ】
潤沢なノウハウ、金、富、そして金の全てを兼ね備えた貧乏ライターです
峰はワシが育てた…

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