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競艇界の師弟関係とは?!繋がりの数だけドラマがある!

競艇界の師弟関係とは?!繋がりの数だけドラマがある!

競艇というスポーツが誕生してから現在に至るまで、続いていると言われている競艇界の師弟関係。

これまで、SGレースやG1レースを優勝するたびに、師弟関係の数だけ様々なドラマが繰り広げられましたのはみなさん知っていますか。

本記事では、競艇界の師弟関係について詳しく紹介していきます

目次

競艇選手の師弟関係について

師弟関係について
師弟関係について

競艇業界でも数多くの師弟関係が存在しますが、実際師弟関係がどうやって生まれたりするのか分からない方も多いですよね!

まずは、競艇選手の師弟関係の概要について説明していきます。

なぜ師弟関係があるのか

競艇選手になるためには、育成所で1年間厳しい訓練を受け、それに合格した者のみが競艇選手になれます。

しかし、競艇業界には多くの習慣や学ぶ技術など、育成所では教えてくれないことも多々あり、誰かに学ばなければ会得できない部分もあります。

そのため、多くは同じ支部の先輩から教えて貰うことが多いのですが、その延長線上で先輩に弟子入りをするという風習が競艇界では昔からあったんですよね!

つまり、多くことを先輩から学び、一流レーサーとして成長になるための過程に師弟関係があると言っても良いでしょう

師弟関係の風習は持ちプロペラ制度が関係している

持ちプロペラ制度について
持ちプロペラ制度について

2012年より前は、「持ちプロペラ制度」というのが存在していました。

持ちプロペラ制度とは、プロペラを競艇選手ごとに所持し制作する制度のことです。

そのため、プロペラの出来がレースを決めると言っても過言ではなかったのです

しかし、プロデビューしたばかりの競艇選手が、良いプロペラを作ることなんてできるはずないですよね。

そこで、良いプロペラの作り方を教えるために、ペラグループや良いプロペラを作ることに長けている先輩から学ぶ風習が、師弟関係に繋がったと言われています

プロデビューするお相撲さんが道場で色々な習慣や技術を学ぶ感覚に近いと思います。

2012年以降、「持ちプロペラ制度」は廃止されましたが、現在でも先輩から学ぶこの風習が根強く残っていることから、師弟関係が存在しているのです

今は、技術面や精神面をラインや動画などで確認することが多いんですって!

師弟関係になるまでの経緯

しかし、右も左も分からない新人競艇選手がどうやって良い師匠を見つけているのか疑問に思いますよね?

師弟関係になる経緯としては下記の通りになります!

  • 所属の先輩から推薦や紹介
  • 直接先輩に弟子入りを懇願
  • 家族や親の勧め

上記が師弟関係になるための経緯ですが、基本的には推薦や紹介が多いみたいですね

競艇の師弟関係というのは相性面が非常に大切で、競艇人生を左右することがから結婚に例えられることもあるほどです。

中には、「弟子入りさせてください!」と懇願する新人競艇選手もいますが、言う際にはプロポーズより緊張した選手もいるみたいです(笑)。

ただ、師弟関係は口約束が多く、特に儀式や取り決めがあるわけではないので、いつの間にか師弟関係になっていることもあるみたいです。

2012年以降は持ちプロペラ制度がなくなったことから、師弟関係の数も減り現代では全体の50%と言われています

競艇界で有名な師弟関係を紹介

SGレースやG1レースで優勝する時に、度々話題となる師弟関係。

皆さんも競艇のニュースで師匠と弟子が熱く抱擁している姿を1度は見たことあるのではないでしょうか!

では、競艇業界で有名な師弟関係は誰と誰なのでしょうか?

早速、見ていきましょう!

(師匠)峰竜太選手と(弟子)山田康二選手

(左)山田康二選手(中央)峰竜太選手(右)上野真之選手
(左)山田康二選手(中央)峰竜太選手(右)上野真之選手

競艇ファンなら、ほとんどの方が知っている師弟関係ではないでしょうか

弟子がSGレースやG1レースを優勝するたびに、別名「泣き虫王子」と言われる師匠の峰竜選手が駈け寄ったするのが印象的ですが、2018年のSGグランプリに初優勝した峰竜太選手を2人愛弟子が駈け寄り、手を持ち上げられガッツポーズをしていたのは記憶に残っている方も多いのはずです!

峰竜太選手は9人の弟子がいると言われていますが、中でも山田康二選手は1番弟子として競艇界でも有名です

ちなみに、同期の上野真之介選手も峰竜太選手の愛弟子として有名ですね!

峰竜太選手は、教えるタイミングとプロセスを大事にしているので、実績のある弟子が生まれるのかもしれませんね!

(師匠)江口晃生選手と(弟子)毒島誠選手

(左)毒島誠選手(右)江口晃生選手
(左)毒島誠選手(右)江口晃生選手

続いては、大学院生とボートレーサー二足の草鞋として有名な江口晃生選手とナイターの王者である毒島誠選手です!

この二人と言えば「第66回 ボートレースダービー」で毒島誠選手が優勝した際に、江口晃生選手と熱く抱擁していたことで有名です。

実は、このレースには江口晃生選手も出場していて、師弟対決として注目されていました。

しかし、江口晃生選手は途中で負けてしまい、悔しい結果となってしまったんですよね。

それでも、弟子である毒島誠選手を抱きしめて「強かったな」と笑顔で祝福の言葉をかけた時の器の広さに感動した方も多いはずです。

競艇に対する貪欲さと紳士的な対応は、江口晃生選手から学んだのでしょうね

(師匠)今村豊元選手と(弟子)白井英治選手

(左)白井英治選手(右)今村豊元選手
(左)白井英治選手(右)今村豊元選手

最後は、生涯獲得賞金ランキング2位の今村豊元選手とSGレースを複数優勝している白井英治選手です!

去年、今村豊元選手が電撃引退した際に、白井英治選手が

「40年間お疲れ様でした。ここまで育ててくれてありがとうございます。師匠の成しえなかった賞金王を自分が獲得して最高の恩返しをします。師匠。愛してます。」

と師匠愛を語ったのは記憶に新しいですね!

今村豊元選手は、面倒見の良さから弟子以外にも教えることがあり、その教えは「今村イズム」とも呼ばれています!

では、他にはどんな師弟関係が存在するのでしょうか。

他の有名な師弟関係は以下の通りです!

  • 松井繁選手と山本隆幸選手
  • 太田和美選手と丸岡正典選手
  • 井口佳典選手と新田雄史選手
  • 廣町恵三元選手と山崎智也選手

数えたらきりがないのですが、圧倒的な実績を残した師匠のもとで学ぶ選手もいれば、師匠の教えをもとに今では師匠よりも実績を残している弟子など、様々です!

まとめ:師弟関係はこれからも競艇界で受け継がれていく

今回は、競艇界の師弟関係について紹介していきました!

師匠から技術的な面や精神面を学び、一流ボートレーサーとして活躍するために必死に努力することも大切ですが、それ以上に競艇に対する想いが受け継がれていくことがなにより大切なことだと思います

以前よりは師弟関係というのは少なくなってきていますが、競艇というスポーツが続く限り、師弟関係というのは続くと思います。

そして、その繋がりの数だけドラマがあると思うと、今後の競艇に関する考えや感じ方が変わってくるのではないでしょうか

湘南テルオ
湘南テルオ
競艇の記事を書き初めて1年目の新米ライター。
分かりやすくをモットーに競艇場のお得な情報をお届け。
趣味はスポーツと食べることで休みの日は常に出かけたりするアクティブ派。
地元湘南大好き。

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