エンストは舟券返還対象外!?競艇(ボートレース)のエンストの原因や事例を紹介!
競艇(ボートレース)では、レース中のエンストにより失格となる場合があります。
その際、舟券は返還の対象外となります。
待機行動中に起こるエンストは珍しいことではなく、選手が再始動を試みる様子を見たことがある方もいらっしゃると思います。
しかし、再始動できなかった場合や、レース中のエンストはどうなってしまうのでしょうか?
この記事では、エンストの原因や、実際にレースであったエンストの事例など、エンストに関する情報をご紹介します。
目次
競艇(ボートレース)の「エンスト」とは
エンストとは「エンジンストップ」の略で、エンジンにトラブルが起こり、意図せずエンジンが停止してしまった状態を言います。
エンスト失格の罰則について
レース中にエンストして失格となった場合、スタート事故や反則などで加算される事故点が付きます。
エンストには選手責任によるものと選手責任外のものがあります。
エンジン火災や浮遊物が巻き込まれたなどの場合は選手責任外で減点の対象外となり、選手責任によるエンストは10点となります。
- 選手責任のエンスト:10点
- 選手責任外のエンスト:減点なし
事故点の合計を出走回数で割ったものを事故率と言い、級別審査期間の事故率が0.70を超えてしまうと、いくら実力のある選手でもB2級に降格となります。
それほど、事故点をつけられることは選手にとって痛手ということが分かりますね。
エンストは舟券返還の対象外!
舟券を買った選手がレース中にエンストで失格となった場合、残念ながら舟券代は返還されません。
しかし、レース中の途中で他の選手による失格が多発した場合には、レースが不成立となって返還される場合もあるのでレースの行方は最後まで見守るようにしましょう!
エンストの原因は?
競艇(ボートレース)のエンストは、待機行動中とレース中では原因が異なります。
それぞれの状況で、エンストが起こる原因を見てみましょう。
待機行動中のエンスト
スタート前の待機行動中のエンストの原因には、パワーを追求しすぎた整備をしたために起きてしまう場合や、エンジンに水がかぶり点火プラグが発火しない場合があります。
エンストしてしまった場合、選手は「スターターロープ」という紐を利用して、手動でエンジン再始動を試みます。
待機行動中にエンストすること自体はそこまで珍しくはなく、エンジンをかけなおせば再始動することがよくあります。
しかし、再始動に時間がかかってしまうと、思い通りの進入ができなかったり、スタート遅れの原因になります。
また、待機行動中に他のボートからの水しぶきによりエンジンまで濡れてしまうと、エンストしてしまうことがあります。
これを競艇用語では「水をもらう」といいます。
レース中のエンスト
スタート後に起こるエンストは、他のボートとの接触により、プロペラを固定しているピンが破損した影響で起こる場合があります。
エンジンを再始動させてレースに復帰することは可能ですが、ほとんどの場合は安全確保のため失格となります。
過去のレースで起こったエンストの事例
実際に過去のレースで起こったエンストの事例を調べてみました!
「どんな状況でエンストが発生し、どんな結果になったのか」に焦点を当てて見てみましょう。
ボート同士の接触によるエンスト
2020年11月24日児島10Rにて、ターンマークに接触して転覆した艇に後続の3艇が乗り上げ、エンスト失格となりました。
これは、ボート同士の接触により起こったエンストですね。
このレースでは、4艇が失格となり3連単・3連複が成立しないためエンスト事故ではありますが返還対象となりました。
浮遊物に巻き込まれたエンスト
2017年10月7日、丸亀5Rで新美恵一(にいみ・けいいち)選手が浮遊物に巻き込まれ、不運のエンスト失格となりました。
これは選手責任外の失格となります。
新美選手は、「何か硬いものに当たってペラが外れてしまい、エンジンが止まった」と語っています。
選手責任外とはいえ、不運なエンストも本当にあるのですね。
待機行動中のエンストによる出遅れ欠場
2020年11月24日、びわこ5Rの待機行動中に、1号艇の丸岡正典(まるおか・まさのり)選手がエンスト。
エンジンの再始動を試みるもなかなかかからず、競走不成立を防ぐために大時計を一旦停止するという事態になりました。
その後エンジンは再始動しますが、結局エンジン不調のため出遅れとなり、欠場(選手責任外)となってしまいます。
スタート事故は返還の対象となるので、レースの総売り上げ1706万8000円のうち、1598万7000円が返還となりました。
待機行動中のエンストから再始動できた例
2020年3月31日、尼崎で行われた「G1尼崎センプルカップ」の優勝戦で、待機行動中に1号艇の峰竜太(みね・りゅうた)選手がエンストしてしまいます。
無事にエンジンを再始動させた峰選手ですが、その間ボートは外に流れ、2号艇の石野貴之(いしの・たかゆき)選手とぶつかる寸前に!
そのとき石野選手は、峰選手のボートの前方を手で推して、スタートラインの方向に向けてあげたそうです。
結果は峰竜太選手が1着、石野貴之選手が2着。
エンストから再始動させ、1着になることもあるのですね!
石野選手、優しいですね。
まとめ:舟券を買った選手がエンストしてもレースは最後まで見届けて!
エンストには選手責任・責任外のものがあり、事例を見るとほとんどが意図せずに起こってしまうことが分かりますね。
エンストによる失格は舟券返還の対象外となってしまいますが、他の選手による失格が多発した場合にはレースが不成立となって返還される場合もあるので、最後までレースは見届けましょう!
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- 前までは当たらない宝くじを買いまくっていましたが…
競艇は当たりやすいと聞き、挑戦し始めました!
まだまだ初心者ですが、競艇で稼げるようになるのが夢☆