韓国競艇(ボートレース)の気になる数々の実態を大公開!日本競艇との違いは!?
今回は韓国競艇(ボートレース)についてお話します。
知っている方もいるかと思いますが競艇は世界中で日本以外だと唯一韓国で行われているのです。
日本競艇との違いなど興味がある方も多いのではないでしょうか?
韓国競艇の歴史から韓国独自の特徴・競艇場・注目の競艇選手まで、気になる韓国競艇にまつわるネタをたっぷり集めました!
目次
韓国競艇(ボートレース)とは?
まずは韓国の競艇場や韓国競艇の歴史についてお話したいと思います!
「ミ沙里漕艇競技場」は韓国唯一の競艇場
韓国で競艇が開催されるのは河南市渼沙洞に位置する「ミ沙里漕艇競技場」のみ。
ミ沙里漕艇競技場は河川を利用した淡水のプールです。
入場料は1000ウォン(約100円)と日本の競艇場と変わりません。
約1300kmの敷地面積には競艇場だけでなく、湖と周囲に作られたサイクリングコース、サッカー場、バスケットボールなどの施設があり、レース観戦以外の楽しみ方もできるので観光で訪れる人も多いそうです。
ミ沙里漕艇競技場へはソウルから車で1時間程度で到着しますが、以下の駅からは無料バスが運行しています。
- 蚕室駅
- 一洞駅
- 岩寺駅
- 千戸駅
- 中央電鉄線九里駅
韓国競艇が始まったのは2002年6月!歴史・誕生秘話
続いて韓国競艇の誕生や歴史についてお話したいと思います。
- 【1988年~】ソウルオリンピックのカヌー・ボート競技で使用されていたミ沙里漕艇競技場が日本の競艇を参考に改良して作られた
- 【1991年12月】韓国で競輪競艇法が成立したことにより晴れて公営競技として運用ができるようになった
- 【2002年6月】第1期生となる競艇選手達が誕生し、正式に韓国競艇がスタート
1988年のソウルオリンピック以降、場と法律を整えたものの選手や運営スタッフの教育育成など様々な問題を抱えていたことから簡単にレースを開催することはできませんでした。
そんな中、韓国競艇開催にあたり、先頭を切ったのが当時すでに引退していた元競艇選手の栗原孝一郎氏。
選手養成のために韓国に渡ることになり、これを機に着々と準備を整えていき、2002年6月にようやく初めての韓国競艇が開催されることとなりました。
そんな背景を持つことから栗原孝一郎氏を記念するレース「栗原杯」が毎年10月に開催されており、格式の高い韓国競艇3大レースの一つとして競艇ファンに親しまれています。
日本と韓国の競艇(ボートレース)の数々の違い
韓国競艇は以下の点が日本競艇と同じです。
- A1・A2・B1・B2の4階級にランク分けされている
- 1周600m・1レース6名出場
基本のルールは日本競艇と同じと思ってもらっていいでしょう。
日本と異なる点や韓国独自で取り入れているものに関しては主に以下が挙げられます。
- 韓国独自のスタート方式
- 韓国独自の舟券の種類・買い方
- レースの開催数・開催される時期
- 韓国独自のレースの制度
- 競艇選手の賞金額
- 競艇選手の人数・体重制限
それでは一つずつ詳しく説明していきます!
韓国独自の「オンラインスタート」方式!
韓国独自の競艇のルールとして最も有名なのは「オンラインスタート」というピットから直接スタートを切るというスタート方式。
日本の競艇の「フライングスタート」方式に加え、2016年から1日の前半4レースほど導入されるようになりました。
韓国独自の「3単複」とは!?舟券の販売には規制が!?
韓国競艇の舟券には「拡連複」がなく、以下の7種類を取り扱っています。
- 単勝
- 複勝
- 2連単
- 2連複
- 3連単
- 3連複
- 3単複
「3単複」は日本にはない韓国独自の舟券です。
1着固定で2・3着は入れ替わりができるといった3連複+3連単が混ざった内容ですね。
ちなみに韓国競艇では1回のレースに賭けられる金額が10万ウォン(約1万円)と法律で決まっています。
ギャンブルに対する規制が日本よりも厳しい韓国では依存症対策や射幸心の抑制に重点が置かれており、舟券の販売に制約が設けられているのですね。
韓国競艇が開催される時期・レース数は?
年中無休でどこかしらの競艇場でレースが開催している日本とは違い、韓国は2月~12月の間の毎週水木のみと決まっています。
また、日本に比べて1日に開催されるレース数が多いことが特徴的です。
日本が通常12レースなのに対し、韓国は16レース。
レース間のスパンも短く、12時に第1レースが始まり18時前には最終16レースが行われます。
また、基本的には3周する韓国競艇ですが、時間帯によっては2周の時もあるということが日本競艇とは異なる点です!
韓国の競艇選手の賞金額は!?
韓国競艇は規模が小さいことから日本競艇に比べると賞金額が非常に少額です。
- 【最高額賞金のレース】約300万円(日本:約1億円)
- 【最も稼ぐ競艇選手の年収】約1,300万円(日本:2億円)
約300万円というのは日本でいうと一般競走並みの額です。
ちなみに韓国競艇の一般競走の賞金は1着11万円・2着8万円・3着6万円!
もしかしたら韓国ではトップレーサーにならないと裕福な生活を送ることが難しいのかもしれません。
韓国の競艇選手の人数・体重制限は!?
2021年現在、韓国の競艇選手はの人数は約160名。
日本の競艇選手の人数1,600名に対し、10倍もの差があります。
また、日本と同様に韓国でも競艇選手の体重制限が設けられていますが、以下の通り日本よりも高い数値となっています。
- 男子55kg(日本:51kg)
- 女子51kg(日本:47kg)
これは韓国人が日本人よりも平均的に体格が大きいことが影響しているとされています。
韓国独自のレースの制度とは?
韓国のレースの制度は日本とは異なる点があります。
まず、韓国の一般戦は勝ち上がり制ではありません。
格の高い特別なレースでは先行上位の選手が水曜日に予選を行い、着順上位の選手が木曜日に優勝戦を行うという日本とは違ったトーナメント制を採用しています。
また、冒頭で少し触れましたが韓国でも日本と同様にA1・A2・B1・B2と選手のランク分けをされています。
日本との違いは特別昇給制度を設けていること。
なんと韓国では7戦連続で入賞(1着・2着)すると特別昇級ができるのです。
これは日本にはない韓国独自の面白い制度ですね!
韓国競艇(ボートレース)の主なレースは?
日本競艇が「SG・G1・G2・G3・一般競走」とグレード別になっているように韓国競艇も主に以下の3つのグレードに分かれます。
- 一般レース
- 対象レース(ランキングなどにより選抜された選手が出場対象となったレース)
- 特別レース
「対象レース」と「特別レース」の2種類が韓国競艇の目玉レースと言えるでしょう。
通年で開催される主なレースを以下にまとめます。
- 【3月】文化日報杯
- 【4月】スポーツワールド杯
- 【6月】公団理事長杯
- 【7月】スポーツ京郷杯
- 【9月】ヘラルド経済杯
- 【10月】栗原杯
- 【12月】文化体育観光部長官杯グランプリ
上記のうち、公団理事長杯・栗原杯・文化体育観光部長官杯グランプリが特に格式の高い韓国競艇3大レースです!
韓国イチオシ競艇選手(ボートレーサー)の紹介!
ここで韓国の注目の競艇選手の紹介です!中でも最も注目を集めているのはシム・サンチョル選手!
毎年賞金ランキングではトップで2016年・2017年には最多賞金王・最多勝利王・MVPに輝いています!
韓国競艇のトップレーサーであり、日本でいう峰竜太選手のような立ち位置なのだとか。
さらに韓国競艇で主に活躍中の選手達を以下にまとめます!
- キル・ヒョンテ選手
- イ・テヒ選手
- キム・ジョンミン選手
- オ・ソンギュ選手 etc…
まとめ:韓国競艇(ボートレース)が今後どのような発展を遂げるか注目!
2002年から正式にスタートした韓国競艇。
まだ歴史が浅いことから規模は小さいですが今後どのような発展を遂げるかも含めて注目していきたいと思います!
韓国は日本から飛行機で3時間で行ける距離ということで手軽な海外旅行としても人気です。
韓国に遊びに行った際はミ沙里漕艇競技場に立ち寄ってみてはいかがでしょうか?
「オンラインスタート方式」など韓国競艇独自のルールを採用しているので、日本競艇とは違った面白さを体感できるかもしれません☆
- にゃんた
- 料理が趣味のサラリーマンです。
稼げそうだと思い、競艇を始めました。
いつか仕事をせずに競艇で億万長者になれますように。
そのために日々勉強中。