2020年は無観客開催!オーシャンカップの歴史や注目選手、会場であるボートレース鳴門(鳴門競艇場)などについて徹底解説
デビュー26年目の徳増秀樹の悲願の初優勝で幕を閉じたグランドチャンピオンに続いて、次のSG開催である第25回オーシャンカップが近づいてきました。
新型コロナウイルス感染症の影響でオールスター、グランドチャンピオンに継続してオーシャンカップも無観客開催が決まりましたが、オールスター、グランドチャンピオンともに売り上げは好調でしたのでオーシャンカップも注目しているファンが多いのではないかと思います。
そこでオーシャンカップの歴史や出場選手、会場であるボートレース鳴門(鳴門競艇場)についてなど、オーシャンカップ について詳しく解説します。
目次
オーシャンカップとは
オーシャンカップは正式名称「海の日記念オーシャンカップ競走」といい、1996年に海の日の制定を記念して創設された大会です。
SGレースのひとつでナイター開催が多い傾向にあります。
2010年までは優勝賞金4000万円でしたが2017年に減額され2700万円となり、2019年からは3300万円に増額されています。
- 日程:2020年7月21日〜7月26日
- 優勝賞金:3300万円
- 開催競艇場:ボートレース鳴門(鳴門競艇場)
歴代優勝者
年度 | ボートレーサー | 枠 | コース | 決まり手 |
---|---|---|---|---|
2010年丸亀 | 石野貴之 | 1号艇 | 1コース | 逃げ |
2011蒲郡 | 佐々木康幸 | 1号艇 | 3コース | まくり差し |
2012年尼崎 | 井口佳典 | 1号艇 | 1コース | 逃げ |
2013年若松 | 松井繁 | 1号艇 | 1コース | 抜き |
2014年丸亀 | 吉田拡郎 | 1号艇 | 1コース | 逃げ |
2015年三国 | 石野貴之 | 1号艇 | 1コース | 逃げ |
2016年鳴門 | 石野貴之 | 3号艇 | 3コース | 差し |
2017年丸亀 | 峰竜太 | 1号艇 | 1コース | 逃げ |
2018年若松 | 毒島誠 | 2号艇 | 2コース | まくり |
2019年常滑 | 瓜生正義 | 1号艇 | 1コース | 逃げ |
ここ10年のうちに3回の優勝を誇る石野貴之選手を始め9年連続出場となる毒島誠選手や11年連続出場の井口佳典選手など多くの歴代優勝者が2020年も出場を決めています。
出場資格
オーシャンカップはオールスターやグランドチャンピオンなどと違いA1級選手ではなくても出場できるのが特徴です。
優先出場
- 前年度優勝選手:瓜生正義
- 前年の賞金王決定戦の優勝戦出場者6名:「桐生順平、石野貴之、吉川元浩、毒島誠、白井英治」
- 直前のSG競走であるグランドチャンピオン決定戦の優勝者:徳増秀樹
出場条件
前年5月1日から当年4月30日までのプレミアムGⅠ、GⅠ、GⅡ競走の優勝戦における着順点上位選手
ボートレース鳴門(鳴門競艇場)の特徴
規模の小ささもありSGが行われてこなかったボートレース鳴門(鳴門競艇場)ですが、2016年にリニューアルされたことによりSGも開催されるようになりました。
第1ターンマークのホーム側が45m、バック側が80mと全国のボートレース場(競艇場)の中ではかなり狭い競艇場であるためイン逃げが決まりやすい傾向にありますが、リニューアル時に拡幅されたため以前よりまくりが決まりやすくなっています。
小鳴門海峡に面して作られた水面は防波堤があるため大きな波やうねりはないものの風の通り道となっているため季節風の影響を受けやすいのが特徴です。
夏場は向かい風でまくり差しが決まりやすく、冬場は追い風で差しが決まりやすくなります。
潮位表
海水を利用していますので潮の満ち引きにより水面特性が変化します。
干潮時は「まくり」、満潮時は「イン」が決まりやすくなります。
ボートレース鳴門(鳴門競艇場)は公式サイトに潮位表を掲載していますのでチェックしてみてください。
鳴門の花道
選手間では「鳴門の花道」と呼ばれるバックストレッチの内側の『すごく伸びる位置』があり、1マーク旋回後に6コースから最内を差した選手が『鳴門の花道」で伸びて1着になるケースがあることも見落とせません。
モーターランキング
ボートレース鳴門(鳴門競艇場)の2020年4月10日~7月5日のモーターランキングは下記の通りです。
こちらも公式サイトで最新の情報を確認できます。
また記者いち押しのモーターについて解説しているページもありますので、参考にしてみてください。
※7月10日時点
ランク | モーター番号 | 2連対率 | 優出 | 優勝 |
---|---|---|---|---|
1位 | 66 | 55.1% | 3 | 0 |
2位 | 29 | 53.8% | 2 | 0 |
3位 | 52 | 49.1% | 2 | 0 |
4位 | 67 | 48.3% | 2 | 0 |
5位 | 13 | 47.8% | 2 | 1 |
6位 | 25 | 47.5% | 2 | 0 |
オーシャンカップ注目選手
まずはドリーム戦の出場選手を掲載します。
- 1号艇 桐生順平
- 2号艇 田村隆信
- 3号艇 峰竜太
- 4号艇 瓜生正義
- 5号艇 松井繁
- 6号艇 井口佳典
次にドリーム戦には選ばれなかったものの活躍が期待される注目選手を紹介します。
石野貴之選手
オーシャンカップでは3度の優勝を経験している石野貴之選手。
『良いモーター』を引き当てることで有名な選手で、引き当てたエースモーターを活かすためのモーター整備についても定評があります。
スタートも安定しており、どのコースからでも1着を狙える全速ターンが魅力です。
2019年は唯一2億円台に到達して見事賞金王に輝いた石野選手が、今大会で再度優勝を決めることができるのか注目です。
大山千広選手
ボートレーサーの母を持ちデビュー当時から注目を集めていた大山千広選手。
2019年にはSG初出場、レディースチャンピオン(女子王座決定戦)へ初出場・初優勝を果たして賞金王にも輝き、ボートレース最優秀女子選手に選出されています。
本年5月に開催されたオールスターでは峰竜太選手に続き第獲得票数2位に入る人気の高さを誇っています。
「男子に勝つこと」を目指していると公言している大山選手が初出場となる今大会でどんな成績を残すのか楽しみです。
菊地孝平選手
「IQ160はある」とも言われるほど頭脳明晰な菊地孝平選手は、スタート力の高さに定評のある選手です。
安定して良いスタートを切ることができだけではなく展開を読む力や修正力にも長けている点が知性派と言われる所以でしょう。
それに合わせることのできる正確な旋回力や調整力の高さも持ち合わせている菊池選手は1コース以外からの優勝も多く、目が離せない注目の選手です。
今垣光太郎選手
1988年デビュー、御年50歳でありながらSGやG1レースの常連であり続けている今垣光太郎選手は、今でも競艇ファンから絶大な人気を誇っています。
2013年に一度A1級から転落したこともありましたが、すぐに復帰して現在でもA1級を維持する実力の持ち主です。
今大会は21回目の出場となり松井繁の22回目に続き2番目の出場回数の多さです。
篠崎仁志選手
5月に行われたボートレースオールスターで優勝した篠崎仁志が今大会にも出場します。
ボートレーサーの篠崎元志を兄に持ち仲が良いことで知られていますが、競艇学校時代には「兄を超えるセンス」と言われていたほどの才能の持ち主です。
近年はSGでの活躍も増えてきており、賞金王ランキングでは現在3位に入っている篠崎選手。
4年ぶりの出場となる今大会でさらなるランクアップへの期待が高まります。
馬場貴也選手
2012年に日本最速レコードを更新したことが有名な馬場貴也選手。
2018年から最年少で滋賀支部長を務めていることでも知られていますが、2018年にはSG初優出にして初制覇を飾り2019年には自身初の年間獲得賞金1億円台突破を達成するなど調子を上げてきている注目の選手の一人です。
3年連続出場となる今大会でも活躍が期待されます。
イベント・ファンサービス
新型コロナウイルス感染症の拡大防止対策として無観客開催が決まった影響でイベントも中止となり、現在のところイベントやファンサービスの予定は発表されていません。
アクセス情報
- 最寄り駅:JR鳴門駅より無料送迎バス※新型コロナウイルス感染症対策のため当面の間運休
- 住所:徳島県鳴門市撫養町大桑島字濘岩浜48-1
- 電話番号:088-685-8111
まとめ:第25回オーシャンカップ はベテランから若手まで注目の選手が多数出場する注目のSG競走
- 2020年のオーシャンカップ は海の日(7月23日)を挟んだ7月21日〜7月26日に無観客にて開催
- 今大会にはここ10年の歴代優勝者のほとんどが出場予定
- オーシャンカップ はA1級選手ではなくても出場できるSGのひとつ
- 会場であるボートレース鳴門(鳴門競艇場)のチェックポイントは風・潮の変化と「鳴門の花道」
- 賞金王ランキング上位選手や人気のベテラン、注目のルーキーなどが多数出場
- 新型コロナウイルス感染症の影響でイベントやファンサービスは開催予定なし
2020年4つ目のSG開催となるオーシャンカップ は新型コロナウイルス感染症の影響でオールスター、グランドチャンピオンに続き無観客開催が決まりました。
しかし賞金王ランキング上位10人全てが出場するほか2019、2020年のSG覇者や人気のベテラン・若手・女子選手など活躍が楽しみな選手が多数出場予定となっており、ボートレース(競艇)ファンなら見逃すことのできない注目の大会です。
出場選手一覧
オーシャンカップに出場する選手をまとめました。
氏名 | 支部 | 今期優勝回数 | 備考 |
---|---|---|---|
瓜生正義 | 福岡 | 1 | 第34回グランプリ優勝戦出場者 2年連続15回目 |
桐生順平 | 埼玉 | 2 | 2年連続5回目 |
石野貴之 | 大阪 | 2 | 6年連続12回目 |
吉川元浩 | 兵庫 | 1 | 3年連続15回目 |
毒島誠 | 群馬 | 1 | 9年連続10回目 |
白井英治 | 山口 | 1 | 2年ぶり13回目 |
徳増秀樹 | 静岡 | 0 | 第30回グランドチャンピオン(宮島)優勝 |
田村隆信 | 徳島 | 3 | 3年連続13回目 |
峰竜太 | 佐賀 | 2 | 5年連続9回目 |
松井繁 | 大阪 | 1 | 3年ぶり22回目 |
井口佳典 | 三重 | 0 | 11年連続13回目 |
菊地孝平 | 静岡 | 1 | 9年連続14回目 |
丸野一樹 | 滋賀 | 2 | 初出場 |
徳増秀樹 | 静岡 | 0 | 4年連続10回目 |
今垣光太郎 | 福井 | 1 | 2年連続21回目 |
茅原悠紀 | 岡山 | 0 | 4年連続6回目 |
太田和美 | 大阪 | 2 | 2年連続21回目 |
平本真之 | 愛知 | 1 | 2年連続8回目 |
須藤博倫 | 埼玉 | 0 | 2年ぶり7回目 |
池田浩二 | 愛知 | 1 | 16年連続17回目 |
魚谷智之 | 兵庫 | 0 | 3年連続12回目 |
長田頼宗 | 東京 | 0 | 6年連続6回目 |
篠崎元志 | 福岡 | 0 | 4年ぶり7回目 |
前本泰和 | 広島 | 1 | 3年ぶり5回目 |
深谷知博 | 静岡 | 1 | 4年ぶり3回目 |
桑原悠 | 長崎 | 1 | 初出場 |
磯部誠 | 愛知 | 1 | 初出場 |
遠藤エミ | 滋賀 | 1 | 4年連続4回目 |
永井彪也 | 東京 | 1 | 初出場 |
高野哲史 | 兵庫 | 0 | 初出場 |
馬場貴也 | 滋賀 | 0 | 3年連続5回目 |
守屋美穂 | 岡山 | 1 | 初出場 |
大山千広 | 福岡 | 1 | 初出場 |
石渡鉄兵 | 東京 | 0 | 3年ぶり8回目 |
寺田祥 | 山口 | 1 | 5年連続15回目 |
新田雄史 | 三重 | 0 | 2年ぶり8回目 |
枝尾賢 | 福岡 | 1 | 初出場 |
赤岩善生 | 愛知 | 0 | 2年連続9回目 |
安河内将 | 佐賀 | 0 | 初出場 |
西山貴浩 | 福岡 | 0 | 2年ぶり3回目 |
辻栄蔵 | 広島 | 1 | 3年ぶり15回目 |
杉山正樹 | 愛知 | 0 | 5年ぶり4回目 |
下出卓矢 | 福井 | 1 | 初出場 |
古賀繁輝 | 佐賀 | 0 | 初出場 |
永田秀二 | 東京 | 1 | 初出場 |
大上卓人 | 広島 | 0 | 初出場 |
木下翔太 | 大阪 | 0 | 3年連続3回目 |
久田敏之 | 群馬 | 0 | 3年ぶり2回目 |
吉田拡郎 | 岡山 | 1 | 2年ぶり6回目 |
山口剛 | 広島 | 0 | 2年連続9回目 |
岡崎恭裕 | 福岡 | 0 | 5年連続8回目 |
西村拓也 | 大阪 | 0 | 4年ぶり3回目 |
池永太 | 福岡 | 1 | |
中田竜太 | 埼玉 | 0 | |
椎名豊 | 群馬 | 0 | |
松本晶恵 | 群馬 | 0 | |
坪井康晴 | 静岡 | 0 | |
秦英悟 | 大阪 | 0 | |
森高一真 | 香川 | 1 | |
柳沢一 | 愛知 | 0 | |
村松修二 | 広島 | 1 | |
安達裕樹 | 三重 | 0 |