時間帯によって状況が変わる!?ボートレース宮島(宮島競艇場)について紹介

潮の満ち引きや風向きに影響され、1日のうちに時間帯によってレース展開が変わるのが「ボートレース宮島(宮島競艇場)」。
スタートの難所としても有名なほど、選手たちにとってスタート勘が掴みづらいのも特徴です。
ボートレース宮島が、クセがあり、難しい水面とも言われる理由を見ていきましょう。
目次
ボートレース宮島(宮島競艇場)の概要

日本三景のひとつである「宮島(厳島)」対岸にある、広島県廿日市市の競艇(ボートレース)場。
厳島に渡るフェリー乗り場の隣に位置するため、観光客も多く訪れます。
なんと、スタンドからは世界遺産にも登録されている厳島神社の大鳥居を眺めることができます。
世界遺産を目の前にレース観戦ができるのは、ボートレース宮島だけ。
贅沢ですね。
マスコットキャラクターは、サルの「モン太くん」。
宮島には、サルが多く生息しているそうですよ。
1954年11月に開場したボートレース宮島は、近年大幅に改装されたため、新しくて綺麗な施設で競艇を楽しむことができます。
気持ちよく利用できそうですね! 2015年には外向発売所「PALBOAT宮島」がオープンし、より活気の溢れる競艇場となりました。
時間帯によって変わる水面特徴
瀬戸内海を利用しているため、水質は海水。
満潮時と干潮時の水位の差が大きく、最大で3mの差が生まれます。
そのため、満潮時と干潮時によってレース展開が変わるので、それぞれの特徴をまとめてみます。
満潮時の特徴
潮が満ちると大幅に水位が上がり、水面に大きなうねりが出てボートの操縦が難しくなります。
そのため、全速ターンが難しくなり、まくりが決まりにくくなります。
一方で、満潮時は1マークに向かって追潮となりインが有利になる傾向があります。
さらに、満潮時には風の影響を受けやすくなることも忘れてはいけません。
ボートレース宮島では、午前中は強い向かい風が吹き、午後からは追い風に変化することも頭に入れておきましょう。
干潮時の特徴
干潮時は静かで比較的乗りやすい水面となります。
1マークに向かって向潮となるためインの加速がつかず、アウトが有利となります。
地元選手・ベテラン選手が有利⁉
ボートレース宮島は、潮の干満差と、午前と午後で変わる風向により、スタートの難所としても知られてます。
水面の状況と風向きの変化によりスタート勘が合わず、苦戦する選手も多いです。
また、コースのレイアウトが第一ターンマークと第二ターンマークが対角線上にあるため、選手はスタンドに対し、斜めに走る必要があります。
このような特徴から、ボートレース宮島は走り慣れている地元・ベテラン選手が有利な競艇場だと言えます。
ボートレース宮島の特徴をよく知った選手であれば、センターやアウトコースからも挽回できる可能性が十分あります。
逆に、ボートレース宮島の環境の変化に慣れていない選手にとっては、インコースで出場したとしても、思うような結果を出しづらいのが特徴です。
そのため、1号艇の1着率は高いですが、他の競艇場に比べると勝率は安定しないという点にも注意が必要です。
ボートレース宮島で行われる主要レース
周年記念(GI)として、「宮島チャンピオンカップ(宮島グランプリ)」が行なわれます。
SG競走の開催数は全国的に見ればそこまで多くありませんが、近年だと「第25回グランドチャンピオン(2015年)」、「第30回グランドチャンピオン(2020年)」が開催されています。
一般競走では、SG常連選手も多く参加する名物レース「ファン謝恩岩田杯競走」が毎年行われ、賑わいを見せています。
ボートレース宮島の施設情報
【1階:海上デッキが設けられたメインフロア】。
1階には、海上デッキや芝生広場が設けられています。
飲食店も豊富で、ラーメンやカレー、うどん、たこ焼きなどを提供する「福ちゃん」「第10売店」「カフェ・ヴェッセル」といった3つの食堂があります。
お子様連れに嬉しいキッズルームや、イベントホールもあります。
指定席発売所は、入場ゲートの手前にあります。
【3階:一般席と会員専用席】。
無料で利用できる「一般席」と、キャッシュレスICカード会員専用の「もみじ席」があります。
一般席には、シングル席、ソファ席、グループ席が用意されており、用途に合わせた使い方ができます。
また、このフロアにも食堂があり、ホルモン定食やかつ丼などが食べられる「第1食堂」や、「カフェ・ヴェッセル」などのお店でグルメを楽しむこともできます。
【4階:有料指定席・休憩コーナー】。
指定席には、「ブロンズシート」「ゴールドシート」「プレミアシート」の3種類が用意されています。
いずれもタッチパネルモニターが完備されており、ソフトドリンクのサービスも付いています。
「ゴールドシート」と「プレミアシート」では、在席投票することもできます。
ゆったりとくつろぎながら、レースを観戦できそうですね。
このフロアには、椅子が並んだ休憩コーナーも用意されています。
また、うどんやラーメン、牛炊などのメニューがある「勝海舟」、「カフェ・ヴェッセル」などの食堂もあります。
ボートレース宮島までの交通案内(アクセス)
住所
〒739-0411 広島県廿日市市宮島口一丁目15-60
電車でのアクセス方法
- JR山陽本線「宮島口駅」から徒歩3分
- 広電「宮島口駅」から徒歩すぐ
車でのアクセス方法
- 山陽自動車道「廿日市IC」から5分
- 「大野IC」から10分
駐車場情報
舟券1,000円以上購入(当日分)で駐車料金無料。
- 第1駐車場(立体):222台
- 第1駐車場(平面):68台
- 第2駐車場:18台
- 第3駐車場:112台
- 第4駐車場:156台
- 第5駐車場:228台
- 障害者専用駐車場:10台
- 駐輪場:約50台
ボートレース宮島についてまとめ
潮の満ち引きや風向きの影響で、時間帯により水面の状態が変わるボートレース宮島。
さらに、冬場は午後から西日が大時計の真後ろに沈むため、逆光で大時計が見えなくなることも、スタートが合わせにくくなる理由のひとつ。
時間帯や季節によって状況が変わるという難しい水面を攻略するためにも、情報をしっかり集めてからレースを予想したいですね。
しかし世界遺産を眺めながらのレース観戦ができるとは、なんとも贅沢なものです。