ナイターキング・毒島誠!SG7冠の素顔を徹底解説
これまでにSGを7度も制している毒島誠選手と言えば、
- 夜に強い
- スーパーピット離れ
というのが代名詞です。
決して大きくはない体から繰り出される豪快なレースは、見る者を魅了します。
そんな毒島誠選手の素顔に迫ってみましょう。
目次
毒島誠選手のプロフィール
- 名前:毒島 誠(ぶすじま まこと)
- 登録番号:4238
- 登録期:92期
- 級別:A1級
- 生年月日:1984年1月8日
- 所属:群馬支部
- 師匠:江口 晃生
- 弟子:佐久間 陽優
- 身長:163㎝
- 体重:51㎏
- 血液型:B型
- 趣味:登山、釣り、旅行、トライアスロン
スポーツに打ち込む少年時代
ボートレースファンならすぐに読めるかもしれませんが、初めて目にする方は「どくじま」と読んでしまうのではないでしょうか。
毒島と書いて「ぶすじま」と読む、毒島誠選手は2022年2月現在38歳で、SG優勝戦メンバーの常連と言っていいほど大活躍しています。
毒島誠選手はボートレース桐生がある、群馬県桐生市出身で、身近にボートレースがある環境で生まれ育ちました。
少年時代はサッカーに打ち込み、その腕前は市の選抜に選ばれるほどで、当時から運動神経は抜群だったようです。
トップレベルのボートレーサーは、昔から運動神経に優れていることが多い気がするが、毒島選手もそうだったようだな。
実は堅実な将来を描いていた
地元・桐生ということで、毒島選手の父、祖父共にボートレースファンということで、子供の頃からボートレースに触れる機会があったようですが、ボートレーサーになりたいとは考えていなかったようです。
高校時代には、卒業したら桐生市役所への就職を目指して勉強に励んでいたのですが、受験前になって今後の人生を左右するほどの大きな転機が訪れます。
現役レーサーからのひと言でボートレーサーを目指す
キミ、背が小さいから選手に向いているね
このひと言が、毒島選手をボートレーサーへと導いてくれます。
それは高校2年生の時のこと、友人の叔父さん宅に遊びに行ったところ、その叔父さんというのが現役ボートレーサーである柴田光選手だったのです。
- 名前:柴田 光(しばた ひかる)
- 登録番号:3532
- 登録期:68期
- 級別:B1級
- 生年月日:1971年12月6日
- 所属:群馬支部
- 身長:167㎝
- 体重:58㎏
- 血液型:O型
- 趣味:アニメ
この言葉で目覚めた毒島選手は、高校3年生になると選手養成所の試験対策に取り組むようになり、あまり自信はなかったようなのですが見事一発合格することができました。
もしも柴田選手の言葉が無ければ、今の目覚ましい活躍はなく、今頃桐生市役所で普通の公務員として働いていたのかもしれませんね。
ポイズンキラー?
その後、2003年5月に地元ボートレース桐生でデビューし、2006年に初優勝を飾り、そこからはキャリアを重ね、2013年にSGを初制覇します。
ちなみに2022年2月現在、SG優勝回数は通算7回だ!
その後も安定的な強さを見せ、SGにも常に出場しており、このような強さから名付けられたのが「ポイズンキラー」というキャッチフレーズです。
毒島選手の名前からこのようなネーミングになったのかもしれませんが、このキャッチフレーズに名前負けしない強さを発揮しています。
NGT世代と称される
ボートレース界で有名な世代と言えば、85期の銀河系軍団があり、
- 井口佳典
- 丸岡正典
- 田村隆信
- 湯川浩司
- 森高一真
といったSGタイトルホルダーがいます。
それに対して、90期以降のG2以上のタイトルを獲っている世代をニュージェネレーション(NGT)軍団と呼ばれており、毒島選手もこの中に含まれているんです。
他にどのようなメンバーがいるかと言えば、
- 桐生順平
- 新田雄史
- 篠崎元志
- 篠崎仁志
- 茅原悠紀
などSGホルダーの強力なレーサーが多数います。
同世代にこれだけ強力な選手がいること嫌でも成長しそうだな。その分、プレッシャーも凄そうだ…。
Twitterやnoteで情報発信
SNSでプライベートやレースについて発信しているボートレーサーが増えていますが、毒島選手もその中の一人です。
Twitterでは日常生活のことをつぶやいていたり、noteではレースから趣味まで定期的に更新しており、読者の質問に対してもしっかりと応対しているので非常に好感が持て、良い人柄だということがわかります。
また、日刊スポーツでは「ポイズンロード。日進毒歩」というコラムを毎月10日に配信しており、読み応えのある内容となっているので、ぜひご覧ください。
鈴鹿8時間耐久ロードレース総監督の経験も!?
なぜバイク?と思ってしまいますが、毒島選手は同郷・群馬県出身のバイクレーサーである青木宜篤選手と友人だそうです。
あるとき青木選手から、自身のレーシングチームである「Moto Map Supply」の総監督をやらない?と声をかけられたことがきっかけで、2018年に総監督に就任をします。
そして、この年の鈴鹿8時間耐久ロードレースに総監督、さらには選手としても出場しているんです。
ちょっと意外なのですが、同じモータースポーツとして相通じるものがきっとあるのかもしれませんね。
毒島選手の家族は?奥さんはどんな人?
奥さんはなんと元ボートレーサー!
毒島選手の奥さんである幸美さんは、毒島選手よりも5歳年上の姉さん女房として、良き理解者として支えています。
何といっても、奥さんは結婚するまでは実はボートレーサー「池田美幸」として活躍していました。
池田幸美選手は1978年12月22日生まれの福井県出身で、登録番号は3962の82期でした。
1998年にデビューし、2009年の11月にレーサーとしての人生を終えています。
ちなみに、毒島選手と奥さんとの馴れ初めは、奥さんが現役レーサーだった頃、同じレースに斡旋されたことがきっかけで、連絡を取り合うようになって仲良くなって行ったのだとか。
それまでは、レーサーと付き合ったり、結婚するようなことは全く頭になかったと語っています。
また、 詳しい情報は少ないのですが、お子さんは2人いらっしゃるようです。
毒島誠は今までにSG7度制覇!収入もすごい!
毒島選手は2003年にデビューして以来、数々のタイトルを獲得しています。
SGをホルダーとなった2013年で、その後は2017、2020年は1本ずつ、2018、2019年は2本ずつ獲得と、常にSG優勝戦に顔を出している状態です。
もちろん、収入も毎年すごい金額を獲得しています。
毒島誠の生涯獲得金額は?
ちなみに、ボートレース最高峰のボートレースグランプリの優勝賞金はなんと1億円もあり、その他のSGの優勝賞金も1600万円~3500万円と1回優勝するだけで、サラリーマンの年収の数倍の金額を獲得できるため、ボートレーサーは夢のある職業だということがわかります。
毒島選手はボートレースグランプリには何度も出場したことがありますが、まだ優勝をしたことがありません。
しかし、毎年のようにSG、G1タイトルを獲っているため、収入がすごいんです。
近年の獲得賞金額とランキングを見てみましょう。
年度 | 獲得賞金金額 | 賞金ランキング |
---|---|---|
2017 | 103,492,000円 | 7位 |
2018 | 192,772,500円 | 2位 |
2019 | 179,419,000円 | 2位 |
2020 | 153,874,000円 | 3位 |
2021 | 91,385,481円 | 11位 |
ご覧のように、毎年コンスタントに1億円以上稼いでおり、2018年はもう少しで2億円というところまで行っています。
2021年は11位に甘んじていますが、他の年度はトップ10以内となっており、2019年には生涯獲得賞金金額がなんと10億円を超えているんです。
ボートレーサーとしては年齢的にもまだまだこれからなので、さらに獲得賞金が増えて行くことでしょう。
これだけの年収があれば、自宅もかなりの豪邸なのかもしれませんね。
毒島誠のレーススタイルや特徴について
毒島選手の2021年5月1日から10月31日までの競争成績を見てみると、勝率は8.38、2連対率60.90%と高い数字を挙げており、舟券を買う方から見ると買いやすい選手の一人でもあります。
レーサーとしては体が小さい方ですが、オフの日には体幹トレーニングを行い、パワーを補っているようです。
力強く、鋭いターンでファンを楽しませてくれる毒島選手の特徴を知って、舟券購入時に活用しましょう。
別名・ナイターキングと呼ばれる理由とは?
毒島選手は別名「ナイターキング」と呼ばれており、ナイターレースでは無類の強さを見せているのも特徴です。
これは、地元・ボートレース桐生が1年を通してナイター開催を実施しているというのが理由の一つになります。
これを如実に表しているデータに、現在までに獲得した7つのSGのうち、実に6回がナイトレースというのがあります。
毒島選手がナイターレースに出走している場合は、コース不問で連に絡む可能性が高いので要チェックだ。
ピット離れに注目!
ボートレースはインコースが強いというのはご存知かと思いますが、外枠からインコースを奪うためにはピット離れが重要です。
もしも1号艇であったとしても、ピット離れが遅れてしまえば、外枠勢からインを奪われることになってしまうため、レース結果に大きな影響を与えてしまいます。
そのピット離れが良いというのも、毒島選手の特徴でもあり、「スーパーピット離れ」によって内側のコースを奪い取ることがあるので、スタート展示から目が離せません。
スーパーピット離れは毒島選手の代名詞とも言える技術で、他の選手に対して非常に強力な武器となっています。
ターンスピードで他者を圧倒!
さらには、ターンスピードが速いというのも毒島選手の特徴として挙げられます。
レースを左右する平均スタートタイミングはそこまで早くはないものの、ターンの速さは天下一品と言っても過言ではありません。
たとえスタートで後手を踏んでも周回を重ねるたびに、あれよあれよという間に順位を上げるほどです。
以下のレースでは、後半に毒島選手がターンの度に1艇また1艇と抜いていき、最後には大逆転をする様子を見ることができます。
また、ボートレースには「ツケマイ」と言って、自分よりも内側をターンする選手にピッタリと並走し、その艇のスピードを落とさせつつターンするという難易度の高い技があります。
ツケマイが決まると見ている方は気持ちい良いものですが、ツケマイを食らった選手からすると見えない場所から飛んで来るため怖いものだそうです。
このツケマイを決められる選手は数えるほどしかいないのですが、その中に毒島選手も含まれています。
エンジン整備が上手い選手の一人
節間の競争成績の良し悪しを決める重要なファクターの一つにエンジンがありますが、毒島選手はレーサー間でも整備が上手いと言われているんです。
特に記憶に新しい、2021年ボートレース丸亀で行われたボートレース甲子園で引き当てた64号機は、オバケモーターと言われるほど超がつくほど強力に仕上げ、見事優勝しました。
「オバケモーター」と言われている64号機は元々廃棄寸前だったそうだが、毒島選手の手によって生まれ変わったようだな。
その後にこのモーターを引き当てた選手も好成績を収め、ボートレースファンの記憶に残るものとなっています。
積極的な慈善活動で紺綬褒章を受賞
ボートレーサーは、レース以外でも活躍している方がいらっしゃいますが、多くの選手がボランティア活動や慈善活動に取り組んでいます。
毒島選手はその代表的な選手の一人で、近年多発する大雨や地震が起こるたびに、被災地へレースで獲得した賞金の一部を日本財団に寄付をしているんです。
この積極的な活動が認められ、2020年9月には紺綬褒章を受章しています。
獲得した賞金を自分や家族の為だけでなく、困っている人に役立てて欲しいという気持ちは本当に素晴らしいことです。
受章した際のコメントでは、
元気を届けられるようなレースをして行きたい
と述べており、レーサーとして人として非常に優れた方であるということがわかります。
まとめ
さわやかな笑顔と人間性、レースでもファンを楽しませてくれる毒島誠選手について解説しました。
毒島選手は現在38歳ということで、ベテランの域に達してくる年齢になっていますが、レーサーとしてはまだまだこれからも大活躍することは間違いありません。
ボートレースだけでなく、寄付活動も積極的に取り組む姿勢は、素晴らしいのひと言です。
もっと毒島選手のことを知りたいという方は、Twitterでつぶやいたり、ブログではレース以外のことも記事にしているので、ぜひご覧ください。
今後も皆さんの舟券に大きく貢献してくれるはずですから、今後も毒島選手を応援していきましょう。
- こうだ
- 競艇も好きだが、ボートレーサーも好き。
ボートレーサーを軸に考えて勝負することもあります。
そういう時は大体負けてしまうのですが。
よい子はマネしないでください。